市場に捨てられていたところを保護されたという。
ディブヤさんは「マスター・シフは前足が変形して上手く歩けず、市場で保護されなかったらきっと命はなかったと思います。しかも獣医に安楽死を勧められ、私たちが引き取ったのです」と明かすと、このように続けた。
「私は動物にまだ生きる可能性が残されているなら、安楽死をさせることが正しい選択とは思っていません。」
「マスター・シフが施設に来た当初は、大型犬に喧嘩をふっかけるなどかなり攻撃的でした。また自分の殻にこもり人間や犬たちにも打ち解けられないようでしたが、私は時間をかけて『ここは安全なんだよ。あなたが大好きよ』という気持ちを伝え、少しずつ信頼を得たのです。マスター・シフが心を開くまで1か月半ほどかかりました。」
マスター・シフのように「ToC」にやって来る動物たちは、虐待を受けたり、事故に遭ったり、捨てられたりとつらい経験をしてやってくる。施設内にいるほとんどの動物たちが足がなく上手く歩けなかったり、目が見えなかったりと何らかの障がいがある。しかし「ToC」のSNSの動画や写真を見ると、動物たちはのびのびとしており、ディブヤさんをはじめとするスタッフのことを心から信頼しているのが分かるのだ。
ディブヤさんは『The Logical Indian』のインタビューに応じ、動物たちへの想いを次のように語った。
「ここにやってきた動物たちが、自分らしく変化を遂げていくのを見るのは本当に嬉しいし、この仕事にやりがいを感じます。」
「事故に遭い、身体が麻痺してしまった犬でも魂はあるのです。私は動物たちの『生きたい。障がいに負けない』という気持ちを大切にしてあげたいのです。」
「犬は物ではありません。だから犬を所有するという考えはもう捨てるべきです。私はToCにやってきた全ての動物たちを、自分の子供だと思って接しています。私たちは犬の飼い主ではなく犬の親なのです。そしてできればより多くの人が老犬や障がいを持った犬に興味を持ち、親になってくれることを願っています。」
なおディブヤさんの夢は今の施設を拡張し、もっと多くの動物たちを保護することだそうで「経済的にも、肉体的にも、精神的にも決して楽ではありません。でも私は愛と希望を与えることができるこの仕事が大好きだから、前進あるのみです」と瞳を輝かせた。
画像は『The Logical Indian 2020年10月24日付「MyStory: ‘Tails Of Compassion’ Is About Giving Hope, Unconditional Love To Specially-Abled Animals’」』『Tails of Compassion Trust 2020年7月23日付Instagram「Pic of the day」、2020年7月26日付Instagram「Master Shifu was found abandoned in a market area in Gurgaon.」、2020年9月21日付Instagram「All of these rescued animals are my kids.」』『InspireMore.com 2020年11月14日付「No One Wanted This Disabled Dog Until Animal Rescuer Welcomes Him Home!」』』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)