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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】精子バンクで子供をもうけたカップル、IQ160のドナーのはずが実は前科者だった(米)

ステファニーさんはベン君のコンピュータ画面を見た際に背筋が凍る思いをした。

彼のコンピュータからは、Googleで「どのように義理兄弟を殺せるか?」「どうやったら自殺できるか?」と検索した履歴が見つかったのだ。のちにベン君は家の屋根から飛び降りて、両手首を骨折する怪我をしている。

14歳を迎えた頃からベン君は、自分の父親が誰なのか知りたがるようになった。そしてインターネットで自分の父親について調べるようになり、最終的に精子ドナーの番号と精子バンクの社名である「Xytex」に他の言葉を入れて検索したところ、ジェームズ・クリスチャン・アゲレス(James Christian Aggeles、43)という男の写真に行き着いた。

ところがその写真は警察のマグショットだった。ジェームズは博士課程どころか大学を卒業しておらず、強盗を働いたため刑務所で過ごし、1999年に統合失調症と診断されていた。

ジェームズは自分の経歴を詐称し精子バンクに登録していたのだが、彼の精子によってベン君を含め36人の子供が誕生していることが分かっている。

ウェンディさんは「父親が統合失調症の場合、子供の10パーセントが病気を受け継ぐ」と話しており、彼女は2017年に「ドナーの情報は全て正しく開示するべきだ」として精子ドナーを紹介したザイテックス社を訴えるために訴状を提出した。しかし提起した内容の1件を除く全てが却下されてしまった。納得のいかないウェンディさんはのちに上訴したことで、現在は訴訟を進めることができるようになったという。

一方のジェームズは、ウェンディさんとその他の親達に向けて「皆さん(子供の両親)の信頼を裏切って、本当に申し訳ない。それはやってはならないことだった。自分にとっても気分の悪いものだし辛いと感じる。子供達については末長く幸せで平和な人生を送ってほしい」と謝罪の言葉を述べている。

画像は『The Sun 2020年9月29日付「‘IT’S JUSTICE Parents of teen with ‘serious mental problems’ to sue sperm bank after donor ‘was revealed to be schizophrenic criminal’」(Credit: Cobb County Sherrif’s Office)(Credit: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

博士課程卒のドナーと信じて子供をもうけたウェンディさん(画像は『The Sun 2020年9月29日付「‘IT’S JUSTICE Parents of teen with ‘serious mental problems’ to sue sperm bank after donor ‘was revealed to be schizophrenic criminal’」(Credit: Facebook)』のスクリーンショット)

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