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writer : ac

【海外発!Breaking News】感染したらほぼ助からない「脳を食べる殺人アメーバ」で13歳少年が死亡(米)

両親は言葉を失った。

こうしてタナー君は8月2日、全ての脳活動が完全に停止し人工呼吸器が外された。

母親のアリシア・ホワイトヒルさん(Alicia Whitehill)は息子がPAMに感染したことについて、次のように語った。

「息子が泳いだ湖では、夫や娘たちも含め50人ほどが泳いでいましたが、その中でPAMに感染したのはタナーだけでした。夫や私は幼い頃から川や湖で泳いで育ち、これまで何の問題もありませんでした。タナーは釣りやハンティング、外遊びが大好きな健康な子だったのに、こんなことになって今でも信じられない気持ちです。」

アリシアさんと夫のトラヴィスさん(Travis)は弁護士を雇い病院を訴えることも考えているそうだが、「息子の死を無駄にしたくない」と述べるとこのように続けた。

「PAMを発症することは非常に稀ですが、PAMがいかに怖い感染症であるか、またどんな病気なのかをより多くの人に知ってもらいたいと思います。また気温が高くなる夏は、川や湖にPAMについて注意を促す看板を設置して欲しいと思います。」

湖で一緒だったタナー君の両親(画像は『News4Jax 2020年9月8日付「Parents: Putnam County boy, 13, dies from brain-eating amoeba」(Special to WJXT)』のスクリーンショット)

なおPAMに感染すると、1~9日(中央値は5日)ほどで脳の組織が溶けてしまう。初期症状は発熱、寒気、嘔吐、頭痛などで、症状が進むと首の痛み、痙攣、意識障害、幻覚などを起こして昏睡状態に陥り、1~18日後には死に至る。PAMの予防には、水温が高く水位が低い時期の入水を避けたり、鼻クリップやマスクの使用、頭を水に入れないことなどが有効だそうだ。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内でのPAMは2009年から2018年で34例報告されている。川や湖、池などで遊泳後に発症したケースがほとんどだが、汚染された水道水で鼻を洗浄したことにより感染した例もあるそうだ。

画像は『News4Jax 2020年9月8日付「Parents: Putnam County boy, 13, dies from brain-eating amoeba」(Special to WJXT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

フロリダ州の湖(画像は『News4Jax 2020年9月8日付「Parents: Putnam County boy, 13, dies from brain-eating amoeba」(Special to WJXT)』のスクリーンショット)

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