エマについてこう述べている。
「エマは足指が数本足らない奇形だったため、飼い主かブリーダーに捨てられたのでしょう。そして辿り着いた犬肉処理施設では足を切断されたのです。私は『エマは幼い頃のトラウマで、きっと人間不信に陥っているに違いない』と思っていました。でも初めて会った時、エマは私の腕に飛び込んできたのです。そしてまるで『この人と一生涯をともにする』というのを悟ったかのように、私に心を許してきたのです。」
「ただエマが我が家にやってきたばかりの頃は、私が少しでも部屋から出ると大声で鳴き叫び、おもちゃでも餌でも与えた物は全て自分のそばに置いて、取られないように守っているかのようでした。またヘアドライヤーや掃除機、芝刈り機などチェーンソーのような音が嫌いで、酷く怖がりました。」
「それでも新しい環境に少しずつ慣れてきたエマは、ぬいぐるみで遊んだり、キャッチボールを楽しみ、公園では他の犬とも遊びます。特に砂が柔らかいビーチは、エマの大好きな場所のようです。先日は、エマがあまりにも嬉しそうに遊んでいるのを見て、私は涙が溢れて止まりませんでした。エマは最近になってやっと『自分の周りには楽しいことがたくさんあるんだ』ということが分かったんだと思います。」
そんなエマは現在、犬用の車椅子や義足をつけて歩く訓練をしており、プールの中で行うウォーターセラピーや、背中の固まった筋肉のマッサージなども受けているそうだ。ミーシャさんはエマ専用のInstagramに写真や動画を多数投稿しており、フォロワーは8月6日の時点で1万1千人を超えている。
ミーシャさんは「様々なことに挑戦するエマを多くの人に知ってもらいたいと思います。だってどんな犬でも人生をやり直すことができるはずだから。安易に安楽死させずに、障がいを持った犬にもっと目を向けて欲しいのです」と訴えると同時に、非人道的な犬肉処理施設に対して強く抗議した。
「エマは『中国の犬肉処理施設のサバイバー』です。中国広西チワン族自治区ユーリンで開催される犬肉祭では、10日間で1万頭の犬肉が消費されています。犬肉の取引や犬肉祭は今すぐ中止するべきです。」
画像は『LADbible 2020年7月31日付「Two Legged Pooch Finds Loving Home After Being Saved From Dog Meat Slaughterhouse」(Credit: Media Drum World/@emmarooonlyhastwo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)