イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-c-emma

【イタすぎるセレブ達】ケリー・ローランド、ビヨンセの“引き立て役”に「10年間悩み続けた」

さらにこう続けた。

「『ビヨンセみたい』って言われちゃうからこれは着られない。『ビヨンセの歌に似すぎ』って言われるだろうからこんな歌は歌えない。そうやって私は絶えず頭の中で自分自身を苦しめ、もがいていたわ。」

当時爆発的人気を誇った「デスティニーズ・チャイルド」、その中心に君臨していたのはビヨンセである。そんなグループの華であるビヨンセの影に隠れ、ケリーは常に“引き立て役”に回らなければならなかったという。

「人はいつだって比べたがるものよ。私がもし『比べられても全然気にならなかった』なんて言ったら、それは全くのデタラメね。」
「正直に言ってしまうと、これはあえて触れてはいけない、話題にできない悩みだった。丸10年もの間ね。私はこのことを常に背負ってきたの。」

ケリーはこうして、クリスさんの思い悩む“兄弟間格差”に、自らが経験した「デスティニーズ・チャイルド」の“グループ内格差”を重ね、リアルな気持ちを共有することでクリスさんを励ますのだった。

1990年、テキサス州ヒューストンを拠点に「Girls Tyme」というグループ名でビヨンセとキャリアをスタートさせたケリー。その後は「デスティニーズ・チャイルド」の一員として1990年代後半から次々とヒット曲を飛ばした。2006年に解散後はそれぞれにソロ活動をスタートさせ、ケリーは2013年にリリースした『Dirty Laundry』でビヨンセへの嫉妬や苦悩を歌い、その切ない歌詞と渾身のパフォーマンスで世間を驚かせた。

時に複雑な気持ちを抱えながらも、ビヨンセとはかれこれ30年の長きにわたり友情を育んできたケリー・ローランド。そんな彼女のリアルな告白や生き様には、クリスさんだけでなく多くの人が共感し励まされたことだろう。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)

2002年、グラミー賞授賞式のプレパーティーにて

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