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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】難病で死の淵をさまよった男児、セラピードッグによって劇的に回復(英)

さらに「オスカー君にはあなたの声が聞こえているから話しかけ続けて」と付け加えた。ゾーイさんは医師に言われた通り、オスカー君に「セラピードッグに会わせるから」と何度も約束して話しかけた。

そして8歳のゴールデン・レトリバーでセラピードッグの“レオ”が、ハンドラーのリンジー・ウーグロウさん(Lyndsey Uglow)と一緒にオスカー君のもとを訪れた。リンジーさんはオスカー君の身体についたチューブを保護するためにマットを敷いて、レオの前足をそっとオスカー君の手の上に置いた。

すると驚くことに、危険な数値まで上昇していたオスカー君の心拍数がみるみる下がっていったのだ。ゾーイさんは当時のことを「その時オスカーの心拍数が下がったのです。本当に素晴らしかった…。集中治療室にいた医師は思わず涙していました。オスカーは頭を動かさず微動だにしなかったのですが、微笑んでいたのです」と振り返っている。

それからというものレオはオスカー君から離れようとせず、いつも彼のベッドのそばで眠ろうとした。ハンドラーのリンジーさんが病院を離れる際、レオを抱えるようにして連れて帰るほどだった。

レオの愛が通じたのか、オスカー君はみるみるうちに回復し危険な状態を脱することができた。そして退院した後もオスカー君とレオは友情を育み、3年経った今のオスカー君は、学校に行くことができるまで回復した。ゾーイさんは「オスカーとレオは驚くべき絆を築き上げました。レオは本当に大きな意味で私たちを救ってくれたのです。セラピードッグは全国に広めるべきです」と語っている。

そんなレオは、イギリスで開催される世界最大のドッグショー「クラフツ(Crufts)」の一般投票によるコンテスト“子供たちのチャンピオン”のカテゴリー「Friends for Life」部門に参加している。このコンテストは人と犬の関係を称えるものであり、レオは子供をサポートしポジティブな影響を与えた犬というカテゴリーで最終選考に残っているようだ。なお結果は今月8日に発表される予定とのことだ。

画像は『Mirror 2020年3月5日付「Boy, 3, with rare brain condition recovers after therapy dog places paw on his hand」(Image: Lyndsey Uglow)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

セラピードッグ“レオ”とオスカー君(画像は『Mirror 2020年3月5日付「Boy, 3, with rare brain condition recovers after therapy dog places paw on his hand」(Image: Lyndsey Uglow)』のスクリーンショット)

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