「世間が私のことを、歌が上手いと思っていないかもしれないことは自覚している。」
と自虐コメントが飛び出したのだが、自身もシンガーである司会のケリー・クラークソンはそんなセレーナを次のような言葉で励ますのであった。
「パワフルな歌唱力を持つ人だけが歌が上手いわけではないし、皆がそろってホイットニー・ヒューストンのように歌わなくちゃいけないってこともないわ。」
「本当の意味で歌が上手い人は、聴く者の心を動かせる人よ。それにそこにはいろんなサウンド、いろんなスタイルが存在するわ。」
「あなたの歌は人の心を動かすパワーがある。だから自分に与えられた“才能”を決して否定しちゃダメよ。」
人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の初代優勝者で歌唱力に定評のあるケリーからの素晴らしいアドバイスには、スタジオの観客から拍手が沸き上がり、思わずホロっとさせられたセレーナがケリーと手を取り合う姿が印象的であった。
ちなみにセレーナのアルバム『Rare』は今年1月、米ビルボードのアルバムチャート(Billboard 200 albums chart)で初登場1位にランクイン、2013年リリースのファースト・ソロアルバム『Stars Dance』、2015年10月リリースのセカンド・ソロアルバム『Revival』に続き、3作連続での首位獲得という快挙を果たし、歌唱力に自信の持てない本人の気持ちとは裏腹に快進撃を続けている。
歌詞やメロディーを生み出すクリエイティブな作業が大好きで、現在もスタジオで引き続き創作活動に励んでいるというセレーナ・ゴメス。胸のうちをさらけ出し注目を集めた『Rare』に続く新アルバムがリリースされる日も、そう遠くはなさそうである。
画像は『The Kelly Clarkson Show 2020年3月6日公開 YouTube「Selena Gomez Opens Up About Finding Her Own Identity」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 c.emma)