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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】「たった4年で妻を消し去った」妻の認知症になる前と今の写真を公開した夫の思い(英)

その頃にはジルさんは全く話せなくなってしまった。そのうえ歩行まで困難な状態となり、のちに車椅子の生活を余儀なくされた。家族は話すことのできないジルさんと、彼女がアルファベットの文字を指差しするか、スクイグル法(なぐり描き法)を使ってコミュニケーションをとっている。

ジルさんは現在、食事も半液体状態にしたものしか受け付けられず、24時間看護が必要なためにホームケアサービスを受けて生活している。ドミニクさんと既に成人している2人の娘、エミリーさん(Emily、30)とジョージアさん(Georgia、26)も協力しながらジルさんの世話をしているという。

そして最近、ドミニクさんのもとに知り合いから1枚の写真が送られてきたそうだ。それはジルさんが認知症を患う前の姿で、美しいブロンドヘアに健康的なスタイル、そして優しそうな笑顔を見せていた。ドミニクさんは思わず何かを思い出したかのような感覚を受け、この写真と現在の白髪だらけで生気を失っているようなジルさんの写真をFacebookに投稿し、次のように綴った。

「この2枚の写真の撮影時期はたった4年の差しかありません。このろくでもない病気が、私の美しい妻にしでかした現状がここにあります。左の健康的なジルは最近送ってもらったものです。意表を突かれた私は、この時のジルが恋しくてたまらなくなりました。」

「私は彼女と結婚してからの33年間に感謝しています。いつかは辛い時期がやってくるでしょう。しかし、もし皆さんが自分の愛している人に思いを伝えることができるなら、今からでも毎日愛していると伝えてください。明日には何が起きるか私たちには知る由もないのですから…。」

これには多くの人が感銘を受けたようだ。ドミニクさんの友人と思われる人からは「本当! ろくでもない病だ。でも私たちはジルがどれだけ素敵で面白くって寛大で思慮深いかを知っている。私たちにとって彼女はまだ美しく映る」とあった。また認知症の家族を持つ人たちからも賛同の意見が集まった。

認知症患者は、家族が一生懸命介護をしてもそれをすぐに忘れてしまうために感謝の気持ちを表現することは無いと言われるが、それでもドミニクさんがジルさんと一緒に過ごす時間を大切にしていることが彼のFacebookの写真から伝わってくる。

画像は『Dominic Cardall 2019年10月27日付Facebook「These photos are four years apart and show what this bastard disease, dementia, has done to a wonderful, beautiful lady.」、2018年7月27日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

認知症を患うジルさんと夫のドミニクさん(画像は『Dominic Cardall 2018年7月27日付Facebook』のスクリーンショット)

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