アレクサンダーさんが自殺する前の2か月間で47000回にものぼるという。ロリンズ氏は「そのメッセージのほぼ全てから、イニョンが優位である力関係が明らかとなっています。彼女はアレクサンダーさんを精神的にも感情的にも完全にコントロールしていることを認識したうえで、要求や脅迫をしていたことが分かります」と話している。
またイニョンは自分自身を傷つけることでアレクサンダーさんを脅し、彼をコントロールしていたことも明らかになった。しかも彼女はスマートフォンの機能を利用して、頻繁にアレクサンダーさんの居場所を追跡していたようだ。アレクサンダーさんが自殺した当日も彼が駐車場の最上階にいることを知っており、イニョンは現場のすぐ近くにいたとのことだ。
これらの捜査内容により、イニョンは10月18日に過失致死罪で起訴された。イニョンはアレクサンダーさんの死から3か月後の8月に退学し、現在は韓国へと帰国している。検事らはイニョンが自ら進んでアメリカに戻ることを要望しているが、彼女がこれに応じない場合も考え、イニョンの身柄引き渡し請求の準備も始めている。
亡くなったアレクサンダーさんは大学内のフィリピン人コミュニティに積極的に参加し、将来は医師になることを夢見てニューヨーク州やマサチューセッツ州にある病院の研究助手などしていた。彼が亡くなった日、アレクサンダーさんの卒業式のために家族がニュージャージーからボストンへと向かっていたようだが、変わり果てた姿に対面した家族の悲しみは計り知れないだろう。
画像は『Boston Herald 2019年10月28日付「DA charges former Boston College student in connection with boyfriend’s suicide」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)