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writer : ac

【海外発!Breaking News】ライブ配信の検診で乳がん告知 ニュースキャスターが心の葛藤を語る(米)<動画あり> 

アリーさんはカメラの前で言葉を絞り出すようにこのように吐露した。

「しこりもないし、乳がんの家族もいないしまさかこんな結果になるなんて。私はまだ40歳だから、医師に遺伝子検査を勧められてね。その結果、遺伝子の突然変異はないと言われたけど、私の心の痛みが消えることはなかったわ。」

「とても辛くてショッキングで、私は打ちのめされてしまったの。全てが崩れ落ちていく、そんな気持ちよ。乳がん検診の啓発が目的だったのに、こんな取材になってしまって。でもこれが結果。」

「DCISの患者の生存率は乳がんの中でも最も高いそうよ。でも医師に右の乳房を切除しなくてはいけないと言われ、言葉を失ったわ。外科医という外科医に同じ質問をしたけれど、みな答えは同じだった。」

アリーさんはその後、乳房切除術という選択を受け入れるため、乳がん専門のデニース・レイブル外科医と話をする機会をもうけた。

「レイブル医師に『左胸にはがんはないので、切除する必要はない。一度がんと診断されると、病変部位を大きく切除すれば生存率があがると思いがちだけど、がんで命を落とすのは全身に転移してしまうからよ』と言われて、ようやく乳房を切除する決心がついたの。」

そしてマンモグラフィ検査から2か月後、アリーさんはレイクサイド女性病院(Lakeside Women’s Hospital)で右胸を切除する手術を受けた。アリーさんはこの手術について、こう振り返っている。

「乳房再建のために、乳頭と乳輪、乳房皮膚を温存する術式が取られ、私の乳房はオスカー・マスターズ形成外科医によって、より自然に見えるように美しく再建されたわ。手術の結果にはとても満足しているの。」

「でも一方で、『私の乳房は強制的に切除されてしまった』という気持ちを拭うことはできなかった。がんが私の身体の一部を奪い去っていくんだ…とね。」

医師によると、アリーさんのがんは小さく、転移性の浸潤がんになる前の早い段階で発見されたため、ほぼ100%の完治が見込めるという。

そして最初の検査から1年経った今年10月、アリーさんは再び同じ病院で3Dのマンモグラフィ検査を受けた。緊張した面持ちのアリーさんだったが、再発はなく全てが順調であることが告げられると涙ぐみながら医師と抱き合い、ホッとした面持ちで病院を後にした。

この1年間の軌跡はYouTubeで視聴可能で、「乳がんの告知を受けた日を忘れることはない」というアリーさんは最後にこう述べている。

「自覚症状もないうちにがんが発見されたのは、マンモグラフィ検査のおかげよ。早期発見が全てにおいていい結果に結びついたの。マンモグラフィ検査はこれからも一生続けるし、多くの女性に自分の身体を大切にすること、そして定期的にこの検査を受けることを勧めるわ。」

なおアリーさんの同僚は、彼女のことを「滅多に涙を見せることがない、非常に強い女性」と語っている。乳がんの告知を受けてからの1年間の闘い、心の葛藤、強さ、弱さをキャスターとして、そして女性として正直に語ったアリーさんには、「ライブ配信でがんの宣告なんて、つらかっただろう」「とても強い人だと思う」「妻はステージ3の乳がん。今も闘っている。妻ほど勇敢な女性はいないと思っている。あなたの回復も心から祈っているよ」「私も乳房を切除したの。マンモグラフィ検査はとても大切だと思う」「心に響く映像。これをきっかけに多くの人に病院に足を運んでほしい」といったコメントが寄せられている。

画像は『KFOR Oklahoma’s News 4 2019年10月30日公開 YouTube「Oklahoma Journalist Diagnosed with Breast Cancer After Screening Mammogram on Facebook Live」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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