エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“AKB商法”への批判や“NGT問題” 『48グループ選抜総選挙』再開に向けて立ち込める暗雲

さらに11月9日から福岡・博多座で上演が始まる『博多座開場20周年記念 AKB48グループ特別公演 第1部「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」』にNGT48から荻野由佳、清司麗菜、中村歩加、西潟茉莉奈、西村菜那子、本間日陽の出演が決まっている。

そのようにメンバーの活動は増えているが、“NGT問題”は残ったままである。Twitter上でも「NGT48は元に戻りません 原因はいじめ問題 解決もしていない いまだにブラックのまま とっととなくなっちゃえ」、「NGT問題と教師いじめ問題って対応の仕方が同じだね。う~ん。なんだかなぁ~」といった声もあり、ファンの信頼回復だけでなく地元新潟での行政やスポンサーとの協力関係が戻るにはまだ時間がかかりそうだ。

そうした状況で「ファンの皆様が心から応援したいと思って頂けるようなグループ」になったと考えて、『AKB48選抜総選挙』が再開することはあり得るのだろうか。

実はさらに根深い問題として“AKB商法”への批判がある。CDに握手券や選抜総選挙の投票権を付けて販売することを“AKB商法”と呼ぶが、ファン心理で1人が大量なCDを購入するため問題視されてきた。特に投票権になると桁外れな数のCDを購入するファンもおり、ワイドショーなどで取り上げられたこともある。

2017年には、当時NMB48メンバーだった須藤凜々花が『第9回AKB48選抜総選挙』の開票イベントで「結婚宣言」したことを受けて、マツコ・デラックスが2017年6月19日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で「キャバクラ嬢と常連客」の関係にたとえて注目を集めた。

かつて大島優子が、2位に甘んじた『第3回AKB48選抜総選挙』のスピーチで「私にとって票数はみなさんの愛です」と感謝を伝えて話題になった。筋金入りの大島優子ファンはテレビ番組のインタビューを受けて「よく踊らされているって言われますが、踊らされるのもけっこう楽しいものですよ」と答えており、彼らにすればその関係を心から満喫しているようだ。

ただしメンバーとファンのピュアな思いは一致していても、世間のツイートでは「際限なく金銭を取得するために、男性の欲望が永遠に満たされないシステムを作ったのがAKB商法と理解してますが」という声も聞かれる。

今こそ『AKB48選抜総選挙』のあり方を考える時期かもしれない。しかし“AKB商法”への批判や“NGT問題”という壁を乗り越えなければ、『AKB48選抜総選挙』を再開してもマイナスイメージが強まってしまうのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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