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writer : ac

【海外発!Breaking News】射殺したライオンのそばでキス 非難殺到も夫妻は「飼育された動物を殺して何が悪い」(南ア)

ダレンさんはトロフィーハンティングの専門会社「Take Aim Safari」のオーナーであり剥製師としても活躍している。そのダレンさんが今回の大炎上を受け、『Express.co.uk』で次のように反論した。

「私たちは絶滅危惧種の動物を殺しているわけではない。頭でっかちの動物愛護家たちは、アフリカについて何もわかっちゃいない。ライオンはハンティングに使われたり、極東に輸出するために飼育されているんだ。飼育されているライオンを殺したからって野生ライオンの数に影響はないんだ。」
「映画『ライオンキング』のムファサやセシルとは全く違う。ハンティングに使うライオンは牛や羊と同じようにライオン・ファームで飼育される。ワニを飼育するのは肉や皮のためだ。それとなんら変わらないだろう。」
「貧しい南アフリカではハンターが落としていくお金が必要なんだ。」

なお、元イギリス保守党副代表で資産家、フィランソロピスト(慈善活動を支援する人)でもあるアシュクロフト卿が南アフリカで1年かけて行った調査では、「ライオン・ファームビジネス」の残酷な現実が浮き彫りになった。それによると、トロフィーハンティングでハンターたちはあらかじめ“WhatsApp(ワッツアップ)”で送られてくる写真からライオンを選ぶ。また実際のハンティングはフェンスで囲まれた敷地内で行われ、人間に飼育されたライオンがターゲットになるためハンターたちにとってはまさにスポーツでしかない。さらにライオン・ファームではより多くの利益を得るために、短期間で大きく育つライガーやタイゴン(トラとライオンのミックス)の繁殖も手掛けるなど、全てがビジネス優先で進む。現在の南アフリカには約12,000頭のライオンが飼育されており、毎年少なくとも1,000頭が人間の娯楽や金のために殺される。

カーター夫妻が仕留めたような、立派なたてがみを持ったオスのハンティングのコストは600万円は下らないという。このビジネスが続く限り、殺されるために飼育されるライオンたちの悲しい悲鳴が止むことはない。

ちなみにトロフィーハンティングでSNSが大炎上したのは今回だけではない。昨年9月には、大きな雄のヒョウを抱え上げ笑顔でポーズを取る米女性ハンターの写真が拡散して物議を醸し、米女優でモデルのキャリー・オーティスは「トロフィーハンティングを犯罪にすべき」と訴えていた。

画像は『New York Post 2019年7月16日付「Couple ripped for ‘romantic’ pic next to lion they killed」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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