エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『This Is America』グラミー賞受賞に高木完「米では今音楽家はそういう立場」日米の違いに悔しさ滲ませる

アフロ・アメリカンの音楽が歴史や社会の深刻な事情から本作のような表現が生まれたことについて「どこを切っても考えさせられる」という。

さらに、「どこかの国とは違って、ハリウッド俳優でグラミー受賞アーティストがこれを作るのだからスゴイ…というか、本来はすごくない。表現すべきだと思ったことを表現するのは普通のことだから」と続け「アメリカ社会と音楽との有り様や彼らの意図を考える前に、俺は率直に悔しい。日本のトップクリエイター(そんなの居るのか?)がマスと向き合う現場で何を作っているのかと言えば、たったひとつ、コマーシャルだろう。販促物だ」と主張している。

今回、その『This Is America』がグラミー賞主要部門の2つである最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞を受賞したことで「ヒップホップ史上初の快挙」と注目された。

日本のヒップホップの先駆者として知られる高木完は2月11日、『KAN TAKAGI(kantakagi)ツイッター』にて「This is Americaが賞をとったことは、表明だと思った。今、音楽家はそういう立場なんだな、アメリカでは」とつぶやいている。その真意はアジカン後藤正文が、アメリカ社会と音楽のありかたに対して、日本のクリエイターがマス(マーケティング)に支配される現状に悔しさを滲ませた思いと通じるものがあるのではないか。

画像は『Donald Glover 2018年5月5日公開 YouTube「Childish Gambino – This Is America (Official Music Video)」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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