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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「夫とビーチで夕焼けが見たい」 末期がんの女性の最期の願いが叶えられる(豪)

カルメンさんは病室のベッドのまま毛布をかけられた状態でビーチへとやって来た。そばにはアントニオさんと娘のタチアナ・サロウムさん、息子2人とそれぞれのパートナーたち、そして9人の孫のうち7人が付き添い、カルメンさんは目の前に広がる海に沈む夕焼けを眺めたのである。母にとって特別な場所に連れてくることができたことを喜ぶタチアナさんは、このように語った。

「母は願いが叶えられてとても幸せそうでした。ビーチに着くと、母はなんとか目を開けて、自分がどこにいるかを知ることができたようです。」

アントニオさんに優しく手を握られ、愛する家族に見守られながら、最期となるビーチを目の前にしたカルメンさんの心にはどのような思いが溢れていただろうか。その2日後の2月15日の夜、カルメンさんは家族全員に看取られ、病室で静かに息を引き取った。

カルメンさんの家族は、惜しみないサポートを示してくれた病院や救急隊員、慈善団体の職員らに感謝の言葉を述べている。このニュースを知った人からは、「末期がんで辛かったと思うけど、最期の願いが叶えられて良かった。どうぞ安らかに」「がんがいかに恐ろしいかということを実感せずにはいられないけれど、末期患者のために尽くしてくれた人たちの優しさには胸を打たれた」「悲しいけれど、美しい。家族でまた1つ素敵な思い出が増えたね」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2019年2月17日付「Dying mum taken to beach in hospital bed so she can watch sunset one last time」(Image: Ambulance NSW)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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