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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】ナッツアレルギーを持つ少年家族、スペイン航空会社に「機内でのナッツ提供を止めて」と懇願も断られる

万が一のアナフィラキシーショック症状に備えて常にエピペンを携帯している。「これまでのフライトでは、他の乗客にナッツを口にしないよう機内アナウンスを流してもらうことは何の問題もなかった」とアイザック君の姉レオナさん(21歳)は言う。

「1人の子供の命を救うために、みんな協力してくれました。それなのにイベリア航空のCAはナッツのサービス中止を拒否したのです。弟の命がリスクに晒されることを訴えても、ヒステリックになるのを止めるよう言われただけでした。弟は故意に困難を引き起こそうとしているのではありません。体質なので仕方がないことなのです。」

ウエストンさん一家とCAは10分ほどの間、機内で口論となった。しかし埒があかず、一家は降機を余儀なくされた。自分のせいで飛行機に乗れなかったことにショックを受けてリマ空港で涙する弟に、レオナさんは「あなたのせいじゃない。あなたは何も恥じることなどないのよ」と慰めなければならなかった。一家6人はその2日後、ラタム航空を使いアルゼンチン経由で自宅のある英オックスフォードシャー州ホールトン=カム=スタッドリーへと戻ったが、代わりのフライト代や宿泊費で6,000ポンド(約87万円)もの出費を強いられたという。帰宅後数日以内に一家はイベリア航空に正式な苦情を申し出たが、未だ謝罪の言葉や損害賠償もない。母親のセリーナさん(61歳)は、「アナウンスを流すことぐらいできたはず」と怒りを口にした。

「息子のアレルギーは、本人がコントロールできるものではありません。周りの環境に変化があればそれにしっかり対応して生きていかなければならず、大きなリスクと恐怖を抱えています。車椅子の乗客になら航空会社も息子にしたような対応はきっと取らないでしょう。私たちが事前連絡をしていたのに、イベリア航空は聞いていないと言い、前もって連絡すべきだと言ったのです。」

イベリア航空のスポークスマンは「重度のアレルギーを持つ乗客の場合、同航空会社の医療サービスが関与することもあるため、乗客のかかりつけ医師からの報告をスタッフが必要とする場合があります。今回、乗客一家が『ピーナッツのない環境は保証できない』とCAに言われたことで口論となり、そのことをパーサーが機長に伝えにキャビンに行った間に乗客は飛行機から降りたようです。一家にはご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」と話している。

このニュースを知った人からは「別にナッツが無くても他の乗客は我慢できるだろうし、もう機内でのナッツは廃止にすべきだと思う」「深刻なアレルギーというのは非常にやっかいだよね。自分だけの問題であるわけだから、他人に理解しろと強制はできないし。とにかくエピペンを常備して気を付けるしかないよね」「私のパートナーもひどいナッツアレルギーだが、機内では他の乗客の理解を得られなくても仕方ないと思っているよ」「でも今回の場合、事前に連絡しておいたのにきちんと情報が届いていなかったんだから、航空会社が悪い!」「他の乗客がナッツを食べようと食べまいと勝手だけど、連絡受けてたんだからアナウンスはしなきゃ」「誰かがナッツで死ぬか生きるかになるなら、ナッツなんかサービスされない方がいい」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年12月3日付「Boy with potentially deadly allergy is told plane won’t stop serving nuts」(Image: Selina Weston/mirrorpix.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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