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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】口にできる食べ物がわずか9品 深刻なアレルギー症状を引き起こす病を抱える9歳少女(英)

突然の気温の変化や怒り・不安などの感情の起伏にもアレルギー症状が現れる。体に多くのプレッシャーがかかると、痛みを伴う蕁麻疹が生じ長時間座り続けることが不可能になるほか、腹痛や頭痛、水膨れや皮膚の痒み、喉の腫れ、耳鳴りや膀胱炎、嘔吐や極度の疲労といった様々な症状がアレルギー反応となってリリーちゃんを襲う。

日常的にこのような病を抱えているリリーちゃんにとって、ホリデーや混雑した場所に出向くことは自らの命を危険に晒すことになる。しかし最近は、少しずつではあるがMCASについて理解をしてくれる人が周りに増えているようで、リリーちゃんは「この病気と付き合っていくのは簡単ではないけど、理解してくれる人が増えれば増えるほど、その困難は軽くなる」と語る。毎日多くの薬を飲まなければならないリリーちゃんのために、教師がタブレットにアラームを設定して薬の時間を教えるなど、学校でもサポートを受けているようだ。母親のジョーイさん(33歳)はこのように話している。

「この病と生きていくことは決して容易ではありません。いつも何かの障害を引き起こしてしまうのではないかという心配を抱えながら生活しなければならないのですから。たとえば、出先で強い香水をつけている人がいるだけで、娘にアレルギー反応が出て大きな痛みを引き起こしてしまうのです。そんな時は、息を止めてその人のそばを通り過ぎなければいけません。多くの大人たちが理解する以上に娘はこの病に苦しんでいます。でも、日常的に周りから理解されにくい病を抱えているからこそ、娘は他人の痛みや苦しみをとてもよく理解することができます。娘はとても強い子で、困難を跳ね返す力と勇気を持っています。」

MCASの患者とその家族をサポートし、世間にこの病について注意喚起している慈善団体「Mast Cell Action(マスト・セル・アクション)」が主催する年に一度のチャリティー・ウォークに、リリーちゃん一家は昨年から参加している。今年開催された10月27日には、同じ病と2年前に診断されたジェンセン・ブラッドリー君(5歳)を含む50人ほどの参加者と一緒に、リリーちゃんはウォーキングを楽しんだ。

画像は『Daily Record 2018年10月28日付「Little girl has so many allergies she can only eat NINE foods」(Image: Joy Mason/Nottinghamshire Live)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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