writer : tinsight-takazawa

92歳の料理研究家・桧山タミさんの言葉が温かい 大切なのは「美味しいものを食べさせてあげたいって思う心」<動画あり>

しっかりしているが穏やかだ。疲れているときにも家族のために頑張って料理しなければ―という考えにとらわれていた人たちは、これらの言葉を聞くと肩の力が抜けるのではないか。

おにぎりを手のひらで転がしながら、「美味しくなれ、美味しくなれ」と言いながら何回も力強く握る桧山さんは92歳とは思えない。「美味しくなれ」と言って握ると「ちゃんと美味しくなります」と明かす。「握ると、やっぱりなんか、違うんですよ。エネルギーが入って来るのと、来ないのの差かなってぐらいで。だから、思いって通じるんですよ、必ず」と手から料理人のエネルギーや思いが伝わることを断言した。

おにぎりを握る桧山タミさん

そして「だから、料理っていうのには、本当決まりってないんですよ。その日の気候と食べる人によって、変えてあげれば、良いんですよ。いつも家族のことを思ってやる」「美味しいものを食べさせてあげたいって思う心が一番、大切やないかなって」と桧山さん。長年料理に携わってきた桧山さんの料理の本質を捉えた言葉だ。

頑張らなくていい、愛する人や大切な人を思いながら料理を楽しむ―大先輩の説得力のある言葉には、料理するときの気持ちが改まり、温かい気持ちになってくる。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

1 2