海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】生後4か月の息子を激しく揺さぶり死なせた父親に判事、「言い訳は通用しない」(英)

過去にも暴行を受けたような痕跡があることがわかった。ダニエルは、事件の3週間前にもジャック君を激しく揺さぶっていたようだ。今回の捜査にあたったテムズ・バリー警察は、ダニエルがスマホで「なぜ乳児の舌が紫色になる?」「無視してはいけない乳児の深刻な兆候」「喉を詰まらせる/顔が紫色になった時にはどうする?」などといった言葉を検索していたことを突き止めた。

ニック・ジョン刑事局長は「父親というのは、我が子を無条件で愛し子供から頼られる存在でなければならないはずだ。しかしダニエルはその立場を利用して、無抵抗な我が子を傷つけた。4か月半の幼い子供が二度にわたり重傷を負うとは、致命的でしかない」とダニエルを非難した。

10月15日にレディング刑事法院で行われた裁判で、ダニエルの弁護人は「被告の行為はカッとなって逆上したものであり、意図的に傷つけるつもりはなかった」と擁護したが、判事は「被告は被害者を愛する母親やその家族から、被害者の成長の楽しみを奪った。ぐずる乳児への対応が困難であることはどの親も同じである。親であるならば、乳児の頭は慎重に取り扱わなければならないことを知っていたはずだ。にもかかわらず、被告は乳児の頭を前後左右に激しく揺さぶるという真逆の行為をした。これが原因で乳児の脳に破滅的な傷害を生じさせた。被告の行為にはなんの言い訳も通用しない」と糾弾した。

ダニエルは今年1月、法廷で「過失致死は認めるが殺人ではない」と殺意は持っていなかったと主張している。しかしながら意図的ではないという証拠はどこにもなく、結果として殺人罪で起訴され、仮釈放が考慮されるまで最低でも22年間の懲役刑を言い渡された。

実はダニエル、過去に33件の違法行為を起こし、暴行罪10件、暴行により相手に重傷を負わせた罪1件と怪我をさせた罪1件などを含む21件の有罪判決を受けており、ジャック君を殺害した時には8週間の執行猶予期間中だった。これまでの犯罪からダニエルには複数の戒告や警告、注意がなされていたようだ。また今回、ジャック君の殺人罪と合わせて別の子供にも意図的に重傷を負わせた罪で、7年半の実刑判決が同時に下されている。なお、この子供の名は法的理由により明かされていない。

このニュースを知った人からは「これだけ暴力の前科があるのなら、なぜ子供をこの男から引き離さなかったのかがわからない。児童福祉局はなにをやっていたんだ」「ここがアメリカだったらきっと終身刑で一生刑務所暮らしになると思う」「まぁ、刑務所では襲われないように十分気を付けて過ごすことだな」「可愛い盛りの我が子を殺すなんて残酷すぎて言葉も出ない」「この判決はまだ不十分だと思う。別の子供に対しての7年半の判決も短すぎる」「こんな奴、刑務所で死ねばいい」「まだまだ人生これからだったのに…ジャック君がかわいそう。どうか安らかに」といった声があがっている。

画像は『BBC News 2018年10月15日付「Father Daniel McLaren jailed for baby shake murder」(THAMES VALLEY POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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