海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】体調異変から2年後に悪性腫瘍が発覚 病と闘う5歳児の家族、誤診した医師らに怒り(英)

2日後に病院へ戻ることになった。その時診察した医師により腹部にしこりがあることが分かったマイラちゃんは、更なる検査のために「Sheffield Children’s Hospital(シェフィールド子供病院)」へと回された。そしてスキャン検査で、小児の腎臓に発生する悪性腫瘍とされる「ウィルムス腫瘍(腎芽腫)」のステージ4であることが判明した。医師から、腫瘍はできてから2年は経っていること、5歳児にしては1.4リットルと最も大きな腫瘍であることを告げられた家族は愕然となった。

マイラちゃんにはその後、腫瘍を小さくするための化学療法が6週間にわたり行われた。治療を受けるにあたってマイラちゃんは長かった髪を切り、病気の子供たちのためにカツラを作る慈善団体「Little Princess Trust(リトル・プリンセス・トラスト)」に自分の髪を寄付したそうだ。そして今年8月9日に腫瘍のできている腎臓1つを摘出する手術が行われたが、腫瘍は肺などにも転移していることが判明し、今のマイラちゃんはその治療のために34週に及ぶ辛い化学療法を受けている。

リンゼイさんとトレバーさんは医師からマイラちゃんの生存率が60%であることを伝えられており、やりきれない気持ちを抱えている。度重なる誤診がなく早期発見できていれば、生存する確率は85%だったという。リンゼイさんは、辛い心境をこのように語っている。

「もう10回も医師に診せてきたんです。なのに何度も誤診されました。もっと強く医師に検査をしてほしいと訴えればよかったと今更ながらに思います。でも私たち患者は、医師の診断を信用するしかないでしょう? 娘の病を知った時、怒りが溢れました。今はとにかく娘に早く回復してほしいと願うばかりです。」

またトレバーさんも、父親として悲痛な思いを抱えている。

「悪性腫瘍と分かって、家族は大きな悲しみに沈みました。マイラはとても弱っていて、今は自力で歩くこともできません。髪は抜け落ち、3.2kgほど体重が落ちました。もっと早くに検査をしてもらっていたらと思う気持ちでいっぱいです。他の子供たちには、正しい診断まで長い間待たされて苦しまなければならなかった娘のような目にあってほしくありません。早く検査をして治療を受けさせてあげてほしい。」

病床のマイラちゃんを日々支えていくことが精いっぱいのリンゼイさんとトレバーさんは、病院側に正式な苦情を出していないという。なおドンカスターにある「Carcroft Health Centre(カークロフト・ヘルスセンター)」を運営する「Great North Medical Group(グレート・ノース・メディカルグループ)」ビジネスマネージャーのスー・ブッシェルさんは「マイラちゃんの一件を知り、直ちに調査を開始している」と述べている。

度重なる誤診により救われるはずの命が失われてしまうことほど、親にとって辛いことはないだろう。現在も予断を許さない状態のマイラちゃんは、両親と2人の姉メイディーさん(14歳)とメイシーちゃん(8歳)に支えられながら、小さな身体で日々懸命に病と闘っている。

画像は『real fix 2018年9月24日付「Five-Year-Old Girl Has Been Left Fighting For Her Life After It Took Doctors Two Years To Diagnose Her With CANCER(SWNS/REALFIX)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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