海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】障害児を抱える夫婦、高額な医療費で「もう離婚するしか手段がない」(米)

愛し合っている夫婦にもかかわらず「離婚」という選択肢を迫られているのだ。

「親であれば、我が子のためにどんなことでもしてやりたいと思うでしょう。本来ならば子供の医療費を支払うために親が犠牲を払うべきではないと思います。ですが私たちが離婚すれば、私は独身で無職ということになりますから、Medicaidの援助を受ける資格を持つことができるのです。ブライトンが今後も必要なケアを受け続けるため、Medicaidの援助を受けるためにも、もう離婚しか選択肢がないのではと考えています。」

家族はジェイクさんの仕事柄、プライベートの健康保険に加入している。しかしそれでもブライトンちゃんの医療費をカバーできず、毎年15,000ドル(約170万円)ほどの支払いがあるという。ジェイクさんは「高額な医療費が私たちを苦しめています。何とかやりくりして払い続けてきましたが、今はもうどうにもならず、離婚という選択しかないところまで追いつめられてしまいました。離婚するなんて道徳的に間違っていると思うし矛盾を感じますが、もうどうしていいかわかりません」と苦しい胸のうちを明かす。

ジェイクさんとマリアさんは、他の家族も同じような境遇で苦しい状況に立たされていることを聞いたようだ。だからこそ敢えてメディアで現状を訴え、州に対しての注意喚起を促したとも話している。

「私たちは寄付を集めようとは思っていません。クラウドファンディングサイト『GoFundMe』でアカウントを立ち上げようとも思っていません。親族や見知らぬ人からのお金を望んでいるわけではないのです。あくまでも州に援助をしてもらいたいと願っています。私たちのような境遇にある家族に、必要な手当てを与えてほしいのです。」

今回の訴えが、自分たちと似たような境遇で日々葛藤している家族への励みにもなればと言うマリアさんは、最後に涙ぐみながらこのように語った。

「ブライトンは純粋で美しい魂を持った子供です。この子を授かった私たちは幸せですし、娘は何にも代えがたい宝物です。だから娘にも約束して夫婦で誓い合いました。ブライトンの命が続く限り、どんなことがあっても娘の人生を守ってやると。」

ジェイクさんとマリアさんが、ブライトンちゃんのため、そして愛する家族のために「離婚」という選択肢以外で救われる道があることを願わずにはいられない。

画像は『TODAY 2018年7月11日付「Happily married couple considers divorce to pay for daughter’s health care costs」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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