海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】初出勤で32kmの距離を歩く決意をした青年にCEO、車をプレゼント(米)<動画あり>

ウォルターさんに別の警察官を寄越すことを約束して去っていった。少し休憩して再び歩き出したウォルターさんが、引っ越し作業を手伝う現場まで6.4kmほどの距離までやってきたところへ、別の警察官が現れウォルターさんの身元を確認し、パトカーに乗せてくれた。

途中で車に乗せてもらったおかげで、ウォルターさんは引っ越しをする予定のジェニー・ヘイデン・ラメイさん宅に予定より早く着いた。当然、他のスタッフの姿はなく一番乗りだった。午前6時半頃、ドアベルを鳴らした警察官の姿に驚いたジェニーさんは、彼らからウォルターさんの話を聞きさらに驚き感動した。ジェニーさんは夫と一緒になってウォルターさんに「少し休んだほうがいい」と説得し、他のスタッフが到着するまでの間、ウォルターさんといろいろな話をした。

ジェニーさんは、ウォルターさんと彼の母親がハリケーン・カトリーナの被害を受けルイジアナ州ニューオーリンズの家を失い、アラバマのバーミンガム郊外のホームウッドに越してきたこと、海兵隊員だったことを知った。彼の人となりや初出勤日に徒歩で長い道のりを歩こうと決意したことにいたく感心したジェニーさんは、そのことを引っ越しが終わった後で自身のFacebookに投稿した。

すると7月15日の朝、「ベルホップス(Bellhops)」のCEO(最高責任者)ルーク・マークリンさんがジェニーさんの投稿に目を留め、驚いた。そして16日、ルークさんは頑張ってくれたウォルターさんにお礼を言うために会い、サプライズで彼のフォード車エスケープをプレゼントした。

「君のことを知れば知るほど、素晴らしい人だと思った。君は人生の逆境を乗り越えていく人だ。これからも車無しでは不便だろう。私の愛車だがまだじゅうぶん使えるし、君にプレゼントするよ。」

車のキーを差し出されたウォルターさんはしばらく言葉を失っていたが、ようやく「本当ですか」と喜びルークさんをハグした。そこにはジェニーさんの姿もあり、ウォルターさんは素敵なサプライズのきっかけを作ってくれたジェニーさんにも強いハグをし、感謝の言葉を口にした。

「信じられません。32kmの距離を歩くことが誰かにとって意味のあることだとは思いもしませんでしたから。車を貰ったこともそうですが、皆さんの好意全てに感謝します。」

このニュースを知った人からは「そこまでの献身的行為ってすごいな」「ウォルターさんに関わった人すべてが良い人だったということだね」「頑張り屋のウォルターさんにこれからも幸ありますように」「世の中にはこういう良い人たちがもっと必要」といった声があがっている。

画像は『USA TODAY 2018年7月18日付「Alabama college student walks almost 20 miles overnight to first day of work; CEO gives him his car」(Photo: Kyle Miller/Greg Corradino)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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