海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】「ハロー」「バイバイ!」人間の言葉を真似するシャチ(仏)<動画あり>

ウィキーが言葉の意味を理解しているとは考えてはいない。しかし人間とシャチがコミュニケーションできる日が来るのではないかという希望を捨てていないようだ。同じく論文に関わったマドリード・コンプルテンセ大学のホセ・ゼット・アブラムソン博士(Jose Z. Abramson)は、次のように述べている。

「ウィキーはいつか人間と会話ができるようになるかもしれません。過去にはアフリカ原産のヨウムやイルカによるアメリカ手話を使った会話の実験が行われています。例をあげると‟これを持ってきて”、‟これをこの場所に置いてちょうだい”といった会話です。」

「しかし、人間の概念を動物に課すことは注意が必要です。人間の言語を教えるより、同じ種のもの同士が普段どのようにコミュニケーションをとっているのかを解析するほうが私達は多くのことを学べるでしょう。」

野生のシャチはグループで行動し、グループだけに通用する鳴き声を使ってコミュニケーションを図り、それを次世代に引き継ぐそうだ。今回の被験対象は水族館で暮らすシャチのウィキーだったが、飼育されているか野生であるかにかかわらず、シャチはイルカの呼びかけやオットセイの吠える声を真似るという行動が観察されている。

画像は『Metro 2018年1月31日付「Wikie the killer whale speaks by saying hello, bye bye and blowing raspberries」(Picture: Reuters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

1 2