海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】夫婦ともに認知症 67年連れ添った妻を殺害した夫に有罪判決(英)

逮捕後、ダグラスは重度の認知症と診断されエクセター刑事法院での裁判に出廷するのは不可能と判断された。そのため陪審員らはダグラス不在のまま有罪判決を下し、判事は「1964年刑事手続(心神喪失)法」に基づき、ダグラスを病院に収容するよう命令した。ダグラスは法務省の許可がない限り、今後退院することはできなくなるという。また検死の結果、メアリーさんの頭や体には複数の痣と怪我の痕があり、肩も脱臼していたが、死因は首を絞められた窒息であることがわかった。

事件を担当した捜査官は「夫妻の家族の気持ちは察するに余りある。これは非常に悲しいケースだ」と述べ、検察官も「夫妻は長年人生をともにし、地域でも良く知られていた。被告は長い間妻の介護を献身的にしていたに違いない。しかし妻が求める介護が不可能となり、最悪の結果を招いてしまった。まったくもって悲劇である」と口にした。

ダグラスは現在、バークシャー州サッチャムにあるソーンフォード・パーク病院で認知症を患う高齢者を専門とする病棟に入院中とのことだ。このニュースを知った人からは「どうして医師らは、この男性が重度の認知症になるまで放っておいたのだろう。きちんと診察していればもっと早くわかっただろうに。そうすればこんな悲劇は起きなかったはず」「認知症の男性を罰したところでどうしようもないでしょうに」「こんな悲劇が起こってしまって家族はたまらないだろうね」「助けを差し伸べられていたのにどうして拒否したんだろう」「あまりにも悲し過ぎるニュースだ」といった声があがっている。

画像は『BBC News 2017年11月21日付「Husband killed dementia-suffering wife, jury finds」(DEVON AND CORNWALL POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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