そんなジャックさんのモデルにかける思いは熱い。
「障がい者がパーソナルトレーナーをしていると聞くと、『え、本当?』といった返事が返ってきます。障がい者がモデルとして活躍していることもほとんど認知されていません。でも私はこの壁を壊したい。この5年間、私がモデルとして積み上げてきたキャリアは、『障がいを持っていてもファッション業界で活躍できる』ということを証明しています。これは私が他の障がい者のロールモデルとなれるよう必死に努力してきた結果です。」
「今回この大会で優勝できたことを非常に光栄に思っています。しかしこのコンテストは身体の美しさだけでは勝てません。体力、精神力などありとあらゆることが試されるからです。」
ジャックさんの次なる目標は来年に開催されるミスター・ワールドで優勝することだ。強靭な肉体とたくましいチャレンジ精神で人生を切り開いてきたジャックさんなら、世界一の可能性も十分あるだろう。
ジャックさんと同じように、ハンデを個性に変えてモデルデビューを果たしたスペインの少女、アルバ・パレーホさん(16)も今年話題となった一人だ。アルバさんは顔や手足、背中など全身に500以上のほくろがあり、小さいころから「ダルメシアン」とからかわれいじめられた。しかし地元でその存在が知られるようになると「私たちは一人一人違います。誰も完璧な体など持っていません。隠すことなど何もないのです」と語り、同じ病に苦しむ人々をインスパイアする存在となっている。
画像は『cetusnews 2017年7月17日付「Male model becomes the first amputee to be crowned Mr England」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)