エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<THE ALFEEインタビュー>「ムッシュにかかわれて幸せ。DNA受け継ぎたい」

■吉田拓郎曰く「アルフィーはGSだな」
―ところで、GSをリアルタイムで知らないアルフィーファンもたくさんいると思いますが、反響はいかがですか?
高見沢:それは分からないですね。もちろん賛もあれば否もあるでしょうけど、ただ僕らが楽しいということが一番ですから、そこはご理解いただけると嬉しいですよね。
坂崎:リアルタイムで知らない人もいるでしょうけど、僕らのひとつのルーツでもありますし、吉田拓郎さんが「アルフィーはGSだな。アルフィーは普通のロックバンドとは違うよな」ってずっと言っていたんですよ。
高見沢:ほとんどアウトロー的なところがないからな。
坂崎:あと『メリーアン』とか『星空のディスタンス』のそういう世界観とメロディーが分かりやすいじゃないですか。たぶん高見沢メロディーがすぎやまこういちさんとか筒美京平さんのあの世代の方々のメロディーに近いんじゃないかなと思うんですよ。それを言っているんじゃないかと思うんですよね。

―なるほど。音楽的な観点なのですね。
坂崎:あと僕らがお笑いやコントをやったり、ツアーパンフでアイドルのような写真を撮ったりすると、拓郎さんは「ザ・ローリング・ストーンズやザ・フーはやらないぞ」っていつも言っていたんですよ。拓郎さんからするとアルフィーと比べるのに一番近いのがGSだったんでしょうね。その辺の見方はさすがだなと。

―すると、吉田拓郎さんから見ると、カンレキーズの出現には「納得!」という感じなのでしょうか?
高見沢:いやー、納得はしていないでしょうね。褒めてもらったことはないですけどね。
坂崎:大笑いしてましたね。「お前ら、まさかミリタリーでライブやってるんじゃないだろうな」って(笑)。
高見沢:その通りです(笑)。

―ライブと言いますと、カンレキーズがメインのライブやツアーの予定はありますか?
高見沢:時間的に見て単独のツアーは無理でしょうね。だったらアルフィーやった方がいい。まず曲数がないですから。
坂崎:レパートリーが少ないし、曲短いし。
高見沢:すぐに終わっちゃうもんな。あとはコントになっちゃうと大変だし。アルフィーの方が43年やってるんで、いろいろできますから。

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■世代を越えて良い関係を築くコツとは?
―では、アルフィーのライブに登場するカンレキーズを楽しみにしています(笑)。さきほどからかまやつさんや吉田拓郎さんの話が出ていますが、アルフィーの皆さんを見ていると先輩方はもちろん、KinKi KidsやももいろクローバーZなど若い世代の方ともいい関係を築かれているなと感じます。そのコツは何でしょうか?
高見沢:それは分からないなあ。たぶんアルフィーという人間性が扱いやすいんじゃないですか。
坂崎:とっつきやすいのかな?(笑)
高見沢:すごい個性があるわけじゃないけど、それが逆に個性だったりするじゃないですか。(デビューした頃は)コピーバンドでオリジナルもなくて個性的なグルーブではなかったですが、同じ時代にデビューしたバンドは強烈だったんですよ。僕らみたいのはあんまり邪魔にならないじゃないですか。そういうところはあったかもしれないですね。
坂崎:大御所感がない。
高見沢:それはお前だけや!(笑)。
坂崎:俺だけか。そりゃ高見沢さんは大御所感があります(笑)。

―でも高見沢さんのラジオ番組(『高見沢俊彦のロックばん』TBSラジオ)を聴いていますと、若手のミュージシャンがゲストに来たときも、まったく偉ぶったところがないですよね。
一同:全然偉くないし!(笑)
高見沢:それもやはりムッシュの影響でしょうね。かまやつさんもそうやって若い人と同じ目線で話をしてくれました。そういうのは勉強になりましたね。
坂崎:あと先輩たちには逆にリスペクトですかね。僕らが持っているのを感じ取ってくれているのではないですか。

―坂崎さんのラジオ番組(『K’s TRANSMISSION』FM NACK5)にゲストに来られた先輩方は皆さん楽しそうに話していらっしゃいますよね。
坂崎:僕が失礼なことを言っても許されちゃうというか、甘えてしまいますけど。僕も本気で先輩方の曲を聴いてきましたので、自分も忘れているような曲をつつかれると、「こいつにはあんまり偉そうなことは言えねぇな」というのがあるかもしれませんよ(笑)。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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