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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】骨肉腫の20歳女性 「美しく死にたい」と自らの葬儀を計画し旅立つ(フィリピン)

骨肉腫と宣告を受けたレイシーンさんの姉であるロリンさんは昨年10月21日と24日、自身のFacebookにレイシーンさんのことを投稿し救いを求めていた。

「みなさん、レイシーンは骨肉腫と闘っています。右膝の手術のために早急にB型の血液が必要です。」
「妹の病気は、みんなが寝ている間にやってきて大切なものを奪っていく窃盗犯のように、知らないうちに妹の体を蝕んでいきました。妹は病と闘っています。そのためみなさんからのサポートが必要なのです。これまで寄付をして支えて下さったみなさん、ありがとう。これからもどうか、妹の医療費のために寄付をお願いします。」

しかし多くのサポートの甲斐も虚しく、病魔はレイシーンさんの命を蝕み続けた。自分のそう遠くない死期を悟ったレイシーンさんは、4月12日に葬儀の遺志を家族に伝え、パーソナルメイクアップアーティストにメイクをしてもらいたいこと、バイオレットとブルー、ミントグリーンの色の何かを身に着けたいこと、特別な白のオフショルダーのドレスを着ること、白い花の髪飾りを付けてほしいことを希望した。

そして「父のお墓の隣に埋葬してほしい」とレイシーンさんが頼んだ時、ロリンさんは「わかった。お母さんに相談してみるね。でももし無理なら、お父さんのお墓の上に埋葬してもいい?」と訊ねた。整理された墓地を購入するにはお金がかかる。できればレイシーンさんの希望通りにしてあげたい気持ちはあったが、経済的余裕がない。結局レイシーンさんが「父のお墓の上に埋葬してくれても構わない」と言ったことで、父親と同じ墓地に埋葬することになったそうだ。

レイシーンさんは17日にこの世を去った。

4月19日にロリンさんは、綺麗にメイクを施され、ほんの少し笑みをたたえて旅立ったレイシーンさんの写真と共にFacebookを更新し「今日、妹の願いは全て叶いました。私が今見えるのは、妹の笑顔です」と綴った。

そして4月21日、レイシーンさんは父の墓地で永遠の眠りについた。家族や多くの友人がレイシーンさんを見送り、ロリンさんは「今日、夕日がちょうど沈む頃、あなたに最後のお別れを言いました。あなたは永遠に美しく眠るのですね。でも、私たちの心にはあなたは永遠に生き続けます」とFacebookに記している。

ロリンさんは、テックインサイトの取材にこのように話してくれた。

「レイシーンのがんは右脚を完全に奪い、脳や肺にも転移していて話すことさえも困難な状態になっていました。妹は最後まで自分の最高の姿を友人や家族に覚えておいてもらいたいという気持ちがあったので、化学療法を拒否しました。どうにか痛みを和らげて安穏を与えるために、私はレイシーンにキスをして何度も『I Love You』と伝えました。レイシーンは病に打ち勝つことはできませんでしたが、最後まで闘っていました。レイシーンが精一杯頑張って生き抜いたということを世間に知ってもらいたい。そしていつかWHO(世界保健機関)が、がんを完治できる方法を見つけてほしいと願っています。」

20歳という若い命は儚くも散ってしまった。しかし最期の遺志を叶えることができたレイシーンさんは本望だったことだろう。レイシーンさんやロリンさんのFacebookのページには、多くの人々から追悼メッセージが寄せられている。

出典:https://www.facebook.com/racine.pregunta.1
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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