海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】切符代260円を後で払おうと思った女性客 8万円超の罰金科せられる(英)

ジェニー・シェアーマンさん(46歳)は2月24日、サウス・ウェールズのランダフ駅から「Arriva Trains Wales(アリーヴァ・トレインズ・ウェールズ)」運営の列車に飛び乗った。カーディフ近くの勤務先へ行くために急いでいたジェニーさんは、電車内かもしくはカーディフ駅で降りてから切符を購入するつもりであった。

ところがこの日、車内で切符を購入できなかった。そこでカーディフ駅で運賃の清算を試みたところ、駅員に「あなたは、乗車前に切符を購入しなければならなかった」と批判され、ジェニーさんは無賃乗車をしたとして罰金を科せられることになってしまったのだ。

裁判所から「10日までに支払うように」と命じられた手紙を受け取ったジェニーさんは3月5日、自身のFacebookにその内容を投稿した。ジェニーさんが支払うべきだった運賃は1.9ポンド(約260円)だったが、裁判所からの手紙には運賃以外に罰金、被害者課徴金、手続きなどにかかる経費を含め総額615.9ポンド(約86,000円以上)の支払い要請が記されてあった。

ジェニーさんによると、当初裁判所は罰金として615.9ポンドよりも少ない金額の支払い命令を出し「起訴したければしてもいい」といった手紙を送ってきたという。ジェニーさんはその金額に納得できなかったため支払わずに起訴すると、起訴は受け入れられないという手紙が送付され、今回の予想を上回る多額の罰金支払いを求められたそうだ。

この罰金額に納得していないジェニーさんは、以下のように語っている。

「罰金といってもせいぜい80ポンド(約11,000円)程度かと思っていました。罰金を設定するためになぜ収入額を知らさなければならないのかということも明らかにされていませんし、『GBH(Grievous Bodily Harm 重大な傷害罪)』で科せられる罰金でさえ、この金額より少ない時があります。それに、電車内で切符を買える時があるのに、この日はたまたまそれができなかったというだけでこの金額を支払わなければならないのは不公平です。」

実は高額な罰金額を支払わされるのは、ジェニーさんだけではない。先月、「自販機が壊れていた」という理由で電車に飛び乗り、後で清算しようとした23歳の女性も2.3ポンド(約320円)の運賃に対して、600ポンド(約84,000円)の罰金を命じられた。「アリーヴァ・トレインズ・ウェールズ」のスポークスマンは「全ての乗客には乗車前に切符を購入して頂くことを義務付けて頂きたい」と話しており「罰金を科すのは極めて公平な手段」と述べている。

このニュースを知った人々からは「厳しくしないと無賃乗車する人が増えるからいいんじゃないの」「罰金を支払いたくなかったら乗車前に切符購入は当然」「リスクを背負うなら10分朝早く起きて駅に行けばいいだけのこと」といったコメントが多く、多額の罰金を科せられたジェニーさんに同情する声は少ない。しかし「それにしても、この罰金の多さはまるで禁煙所で喫煙した人が死刑になるぐらいの厳しさだと思う」という声もあるようだ。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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