米メリーランド州チャールズ郡ラ・プラタで先月下旬、キング牧師と並ぶ著名な黒人公民権運動活動家であったマルコム・Ｘの娘と孫娘が、車両盗難および動物虐待の容疑で逮捕されたことをワシントンD.C.のメディア『FOX 5 DC』が伝えた。

同郡保安官事務所の発表したところによれば、身柄を取り押さえられたのはマリカ・シャバズ（51）とその娘のベティ・シャバズ（19）。レンタル会社「U-Haul」が所有するトラックを盗み、バーモント州から7頭のピットブル犬を1日がかりで運んでいた中、ラ・プラタのある駐車場にて職務質問を受けた。トラックの荷台の確認が行われたところ、犬たちは生き物を搬送するとは思えない惨憺たる状況に置かれており、重傷の犬もいたことから動物虐待の容疑が加わった。すべての犬は「Tri-County Animal Shelter」に保護され、2人の身柄は拘置所に送られ保釈保証金はそれぞれ2,000ドルと設定されたという。

この事件について人々からは「偉大なるマルコム・Ｘの顔に泥を塗るとは」と嘆く声があがっているが、立派な親を持つも不肖の息子、娘が情けない事件を起こすという例は少なくない。ブラジル・サッカー界の伝説のスーパースター、ペレ氏の愛息で「サントスFC」のゴールキーパーとして活躍した後、コーチにもなっていた“エジーニョ”ことエドソン・ショルビ・ドゥ・ナシメントは、麻薬密売組織の資金洗浄に関わって禁錮33年の実刑判決を食らっている。

エンタメ界でもその手の話は枚挙にいとまがない。俳優ニコラス・ケイジの気性の荒い長男、身長が191cmもあるウェストン・コッポラ・ケイジはたびたび警察の世話になっている。高校時代まで有名なレスリング選手であった彼は、かつての妻ニッキー・ウィリアムズさんやトレーナーの男性に殴る蹴るの暴行を加えて精神科へ送られた過去を持つ。

またカリフォルニア州では、サンノゼ警察元署長という父親に持ちながら2か月にわたり20匹を超す飼い猫を誘拐し、激しい虐待を加えて死なせていた若者の話題が人々を震撼させたことがある。容疑者が元署長の息子とわかり、当然ながら非常に慎重な捜査および逮捕であったことが伝えられた。

出典：http://www.fox5dc.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）