writer : tinsight-takazawa

親孝行、父親と娘で“気持ち”にズレ 父が望む1位は「会いに来て欲しい」

この調査は、全国の娘(20~30代の女性)と父親(40~50代の娘がいる男性)それぞれ250名を対象に、2016年12月19日から21日まで株式会社クラシファイドがインターネットにより実施したもの。

まず、娘には「親孝行したいのか」、父親には「親孝行されたいのか」を質問した。その結果、実に76%もの娘が「親孝行したい」と考えていることが分かった。一方、「親孝行されたい」と回答した父親は60%程度にとどまった。また、親孝行を「したいが、難しいと思う」と回答した娘が10%、「してもらいたいが、難しいと思う」と回答した父親も6.4%いた。

「日常的な親孝行」と「大掛かりな親孝行」どちらが喜ばれると思う?

そして「日常的な親孝行」と「大掛かりな親孝行」について聞いたところ、「大掛かりな親孝行」の方が喜ばれると考えている娘が3割弱いる一方で、「大掛かりな親孝行」を望んでいる父はわずかに8%という考え方のズレが明らかになった。さらに親孝行の内容について娘に尋ねると、「美味しいものをごちそうしてあげたい」が最多で29.6%、それに対して父親は「会いに来て欲しい」が33.6%で最多だった。それを裏付けるかのように「実際に嬉しかった親孝行」についても「会いに来てもらった」が35.2%とトップだった。

「日常的な親孝行」と「大掛かりな親孝行」どちらが嬉しい?

合わせて、父親に最も印象に残っている親孝行を聞いたところ、「元気で生きていてくれること」「今まで大病もなく元気に育ってくれたこと」「生まれて来てくれたこと」など娘の存在そのものが親孝行だという回答や、「孫が生まれたばかりの時に抱かせてもらったこと」「孫の顔を見た」など孫に関するものが挙げられた。さらに「風邪をこじらせたとき、介抱してくれた」「白血病で入院中に見舞いに来てくれたこと」と父親自身の体調不良時に見せた優しさに感謝するものや、「子供の頃感謝の気持ちをよく手紙にしてくれた」「白髪を毛抜きで抜いてもらったこと」などささやかな心遣いを親孝行とする回答もあった。

親孝行、父親は「会いに来て欲しい」が33.6%で最多

ところで、ある一組の父親と娘を描いた動画『ふたりの月夜』(https://www.youtube.com/watch?v=7uJZqpl1L58)が公開中だ。結婚式前夜に実家に帰宅し、父親とともに過ごす娘。今回の調査で分かった「父親が期待するような親孝行」が見てとれる。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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