海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】身障者用スペースに駐車した親子に心無い手紙 目に見えない障がいへの理解を求める母(米)

12月21日、米オクラホマ州東部タルサにあるショッピングセンター「Target」へ、コリーン・スタイスさんはやって来た。車には23日に4歳になる息子のローワン君を乗せており、コリーンさんはTargetの駐車場にある身障者用スペースへ駐車した。

ローワン君を車から抱え上げて、そのまま店内に入り買い物を済ませて駐車場へ戻って来たコリーンさんは、フロントガラスのワイパーにメモが挟まっていることに気付いた。そのメモにはコリーンさんの心を折るような批判のメッセージが綴られていた。

「あなたが身障者用スペースに駐車して子供を抱えて店に入ったのを私たちは見ていました。身障者用スペースに駐車する権利はあなたにはありません! ここは障がいを持つ人たちのための駐車スペースです! 恥を知りなさい!」

このメモを見たコリーンさんはショックを受けた。見知らぬ人から身障者用スペースを必要としないと勝手に判断されてしまったことに怒りを感じたコリーンさんは、自身のFacebookで反論した。

「あなたたちが、障がい者のために立ち向かうことに対してはとても素晴らしいと思います。でも、障がいを持つ人たちの擁護はどうか別の方法でしてください。今日あなたたちがしたことは、本当に私を傷つけました。“恥じるべき”はあなたたちです。」

「私が子供を抱えて店内に入る姿を見て批判をしているあなたたちには全く見えていなかった状況をここで説明します。もうすぐ4歳になる息子のローガンは、数歩しか歩くことができません。息子が普段使っている車椅子は、お漏らしをしてクッションを外して洗わなければいけない状態だったために家に置いて、この日は私が息子を抱えて買い物をしていました。Targetに寄る前にもカートのない店を2軒、息子を抱えて買い物を済ませたのです。」

「私は滅多に身障者スペースに駐車しません。息子よりももっと重い障がいを持つ人たちが必要とするかも知れないと思う気持ちがあるからです。でも、この日は息子を抱え続けての買い物に腕が疲れていて、身障者用でない駐車スペースは店の入り口から結構遠くにあったので、障がい者用マークの書かれたタグを下げて身障者用に駐車したのです。」

「身障者用スペースに駐車する時、私の心の中にはこうして『誰かから批判を受けるのではないか』という不安がいつもあります。事情を理解していない人から批判を受けることはとても辛く、今日も泣いてしまいました。」

「あなたたちは私のことを知りません。あなたたちには誰にも批判する権利はありません。どうか、今後私にしたようなことを他の人にしないでください。『恥を知れ』などと言わないでください。彼らはあなたたちにそのように言われる筋合いは全くないのです。どうか、見知らぬ人に優しくしてください。」

外見からはわからない障がいを持つ人自身やその家族にとって、周りに理解してもらえないことほど辛いことはない。まして、コリーンさんのように批判・中傷を受けた時には悲しみや怒りが募るだろう。障がいを持つ人や家族がこれまで乗り越えてきたことは、他人の目に見えるものではなく、「勝手に判断して批判を寄せる権利は誰にもない」とコリーンさんはFacebookで訴えている。

コリーンさんのこの投稿には2,390のシェアと640件以上のコメントが寄せられている。自身が障がい者で同じような経験をした人やコリーンさんの悲しみを理解し励ます人たちからの優しい声は、きっと彼女に届いているに違いない。

出典:https://www.facebook.com/colleen.scarlettstice
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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