米ニュージャージー州ノースフィールドに住むフローレンス・グラハムさん（91歳）は事件が起こったその日、未明近くまでリビングでテレビを見ていた。外から物音がしたため最初は風だと思ったグラハムさんだったが、突然四つんばいになってカーペットを横切る隣人の姿が現れ、グラハムさんを恐怖に陥れた。

この隣人、マイケル・フラハーティー（35歳）はかつてグラハムさん宅の雪かきを手伝うなど親切な行為を見せたこともあったが、薬物関連の犯罪歴があり、数十年にわたって近隣住民からは要注意人物とされていた。

フラハーティーはグラハムさんに見つかった途端、2人は格闘となった。グラハムさんはフラハーティーの携帯電話を掴み「出て行きなさい、マイケル！　出て行くのよ！」と繰り返し抵抗したそうだ。

グラハムさんの財布から現金を抜き取り逃げ去ったフラハーティーだが、間抜けにも自分の携帯電話をグラハムさん宅に置き忘れてしまった。数分後に警察が到着した時にはバスローブや額、手に血がついたグラハムさんがいたという。その後警察は、自宅寝室に隠れていたフラハーティーを発見し逮捕した。

実は、フラハーティーがグラハムさん宅に侵入するのは今回が初めてではないそうだ。グラハムさんが留守にしていた週末にも、フラハーティーが彼女宅をうろつくなど怪しげな行動を取っているところを住民に目撃されていた。グラハムさんは『abc6』のインタビューで「あの男は現金1,000ドル（約11万円）以上と指輪やブレスレットを複数盗んで行ったのよ」と語っている。

また近隣住民のデニス・サベラさんはインタビューで、フラハーティーはちょっとした仕事を手伝ったことのある2軒先の民家にも押し入り盗みを働いたこともあると証言している。

警察によると、グラハムさんは「終わったことを気にするより、前向きに生きるわ」と語っており、住民たちは今回の事件をきっかけに改めて地域の結束を図り、犯罪防止に努めることを話しているという。

出典：http://abc13.com/news
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）