サイエントロジーの教えにはまり、今も「美しい宗教だ」と公言するほど心酔しているトム・クルーズ。一方で幼い頃から同宗教の信者だったリア・レミニは、2013年に脱会している。その思いをリアはトーク番組『Larry King Now』でこう語った。

「トムは、私のことを悪魔だと考えているの。トム、そしてあの宗教のほとんどの信者、いえ全ての信者が、私のような人間は文字通り悪魔だと信じるよう教えられているの。そして私のような脱会者に悪意があると信じているわ。」
「トムは熱心な信者で、忠誠心もある。彼にはじゅうぶん分かっているはずよ、サイエントロジーが何なのかがね。これが人をだます団体だと気づいているの。」

また「トムさんは妄想にとりつかれているのでしょうか」という問いに、リアはこのように答えている。

「私自身については、（信者時代に）そうだったと言えるわ。」
「私は真実を見たくなかった。ずっと関わってきたことが嘘だなんて、信じたくなかったの。そしてこの宗教が人々を傷つけるもの、そしてダメージを与えるものだということもね。ええ、そうよ。私については、確かに妄想にとりつかれていたの。」

サイエントロジーはトムと元妻ケイティ・ホームズの離婚の一因にもなったというが、家庭を失ってもトムはサイエントロジーを離れられず今に至る。

「成功もこの宗教のおかげなんだ。この宗教にすごく救われてきたのさ。これがなければ今の自分はないだろうね。ああ、これは美しい宗教なんだ。僕はとても誇りに思っているよ。」

そう公言しているトムが、リアに続く脱会者になる可能性は限りなく低い。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）