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writer : maki

【エンタがビタミン♪】坂上忍、“野菜高騰で給食中止”と聞き協力を申し出る 市の対応に「さすが!」

今回の件は、鈴鹿市教育委員会が予算内で食材を確保するのが難しいとの理由で12月と来年1月に1日ずつ給食を出さないと決めたことに端を発しており、撤回となったものの野菜高騰を機に給食が抱える問題があぶり出される形となった。11月8日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で説明された経緯によると、鈴鹿市の教育委員会は給食について「条例で地元食材をなるべく使う方針」「安心して食べられる国産食材の使用を希望する保護者が多い」ことが中止を決断した理由にあるという。

また、給食については他にも多くの自治体が経費に苦慮しており、ある給食センター長は「カツカツです、企業努力も限界」と話している。つまり「国産の安全・安心な食材」を揃えたいと願う保護者と経費のやりくりに挟まれて提供する側が頭を抱えるところに野菜高騰が追い打ちをかけたもので、鈴鹿市のように決断を迫られるケースはこれからも起きる可能性がある。

『バイキング』の出演者からは「家庭によってはお弁当を作れないところもあるので、せめて2日間はパンと牛乳にするなどして欲しい」「子どもは大事だし地元の食材を使うことは素敵だが、2日間そうでなくとも不健康ではないと思う」という中止にせずなんとか出すべきという声や「ビジネスだったら欠品を出さないように何とか揃えるだろうが、教育委員会が条件を満たせないと中止を決断したのはよくやったと思う」との意見も出た。

そんななか、坂上忍は自身が経営する会社を通して鈴鹿市に「何か協力できないか?」と問い合わせたという。彼が「1食240円、1万2000人で1日288万、2日で576万」と試算したことからも本気で検討したことが分かる。ただ市の担当者によると、すでに協力を申し出てくれた人は少なくないが「それでは根本的な解決にならない。大変ありがたいが今回はお断りさせてください」ということだった。それに対して坂上は「さすがだな!」と嬉しかったそうだ。その姿勢によって給食問題が浮き彫りにされるかもしれず「英断だと思った」ところが撤回となり残念そうだった。

坂上が「市や学校もやりくりを頑張るが、親も協力するべきだ」と主張すれば、ヒロミは「大人の事情で子どもが食べられないのはどうかと思う。基本的には出してあげたい」「行政の無駄遣いはいっぱいあるはずなのに、なぜ給食にそれが回ってこないのか」との趣旨を話すなど議論は熱を帯びた。進行役の柳原可奈子が「子どもの頃は母ちゃんが寝ちゃってて、朝ごはんを食べられずに給食が頼みの綱でお腹が空いてしょうがなかった」と明かし「もしかして給食を食べ過ぎたの?」と坂上に突っ込まれて笑いに包まれるなか幕となった。

全国的に子どもの貧困が問題となり、“こども食堂”の取り組みも進む昨今だ。幼稚園や学校の給食についてもこれまでとは違った目線で捉える必要があるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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