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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】英・辛口評論家 「外食時は格安ワインで十分。高級ワインは自宅で」

レストラン・フード業界の辛口評論家としてロンドンで活躍しているジェイ・レイナー氏(50)。英グロスター郊外のチェルトナムで16日まで開催されていた『Cheltenham Literature Festival』で、こんな持論を展開して人々を驚かせた。博識で研究熱心なワイン愛好家でもない限り、“超・本格派ワイン”に高いお金をかけるのはムダ。その分、店オススメの美味しい料理を一品でも二品でも多く注文した方が楽しい食事になるようだ。

ハウスワインで十分というカップルならそれで良し。だが一応はワインリストから選んで注文したいと考える方には、「値段が下から2番目、つまりハウスワインのような値段のワインを選ぶと良いですよ。初めて見る難しい名前がずらりと並んでいるワインリストに翻弄され、驚くような代金を支払うのはバカバカしい話なんです」とレイナー氏は語る。

これは市民の懐事情を考えて、ということではなく、仕事柄、無数のレストランを回ってワインと食事を研究してきた彼なりの結論であるという。高価なビンテージ・ワインが自分の好みや注文した料理に合うとは限らない上、人はどうしてもワインリストに書かれている芳醇、滑らか、ふくよか、豊かな香りといった形容詞に操られがちである。気張った分だけ飲食代金も高くなるだけに、もしもワインで満足感を得られなければ食事全体が「失敗」ということになり、これはやはり避けたいところである。

しかし非常に舌の肥えているレイナー氏が高級ワインを嫌っているわけがない。彼は最後に、「実は高級ワインこそ自宅で頂くのが一番なのです」と説明する。確かに美味しいチーズや生ハム、パンなどの盛り合わせ、そしてお気に入りの音楽が流れるくつろぎの空間があれば、それが最強のお伴に違いない。彼女(奥様)が「美味しいワインを出すレストランで…」と言い出したら、ハウスワインのような安いワインを提案し、「その代わり高級なワインを買って自宅で飲み直そうよ」と添えてみるのはいかがであろうか。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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