高額宝くじを当てた父親の話題が飛び出したのはカナダのブリティッシュコロンビア州。アボッツフォードという町に暮らすダニエル・シューリさんが、日用雑貨品チェーン店の「Bradner General Store」で購入した「Lotto6/49」で大当たりし、今月4日、9,714,091.40カナダドル（日本円にして約7.6億円）の小切手を受け取った。

どこにでもいるフツーのお父さんとして親しまれてきたダニエルさん。彼は普段通りのラフなスタイルでこのほど当選イベント会場に現れ、マイクに向かって「あまりにも幸運、非現実的な出来事に妻と私は笑いが止まらなくなり家じゅう歩きまわったよ。当選金については、1996年製のおんぼろになったピックアップトラックを新調しようかなと思っている。子供たちがおんぼろだと笑うんだ」と話した。

当選したのは9月17日であったが、「まだ年少の3人の子供たちにはあえてそれを知らせていない」とダニエルさんは語る。「自分の手で部屋を掃除すること、ちゃんと仕事に就くことを教え込まなくちゃならない年齢だからね。彼らもいずれニュースを見て驚くんだろうけれど。財政面で少しラクになるとは思うけれど、妻とも話し合い、当面このお金を使う計画は何もないという結論になったよ」と続けた。

裕福すぎる家庭で育ったがゆえにまっとうな人生から足を踏み外す子息も多々いるこの世の中。「地に足の着いた素晴らしい考え方だ」と彼の人柄を称える声は多い。またアメリカやカナダではこうした場合、世話になっている地域社会、教会、慈善財団などに寄付する人も非常に多い。基本的に当選イベント会場に本人が現れて顔と本名をさらさない限り小切手を受け取れない仕組みになっているため、当選者には「このことが広く知れ渡った以上、賞金を独り占めすれば妬みを買う」というプレッシャーがたっぷりと与えられるのだ。

出典：http://vancouversun.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）