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writer : maki

【エンタがビタミン♪】はるかぜちゃん、子役時代に直面した監督の死を振り返る「ぼくには初めてのことでした」

今では15歳となった彼女が10月27日、『はるかぜちゃん(harukazechan)ツイッター』で第2話「昭和幻燈小路」の再放送を見たとツイートしている。円谷プロダクションが制作して1968年9月から放送された『怪奇大作戦』で監督陣の1人だった実相寺昭雄監督がリメイク作品『怪奇大作戦 セカンドファイル』の第2話で演出する予定だったが、本人の急逝により叶わなかった。

はるかぜちゃんが6歳で円谷プロのオーディションを受けて役を手にしたドラマだけに、その時のことはよく覚えているという。「ぼくの回は、実相寺昭雄監督、という監督が撮る予定でした。その後ニュースで、その実相寺監督がお亡くなりになったと知りました」と振り返る。第2話は実相寺監督の愛弟子・北浦嗣巳氏が引き継いだ。彼女はその時の感覚を「“人がこの世からいなくなること”小さかったぼくには初めてのことでした」「実相寺監督は、このドラマの仕上がりをみることができない」と思い出していた。

また円谷プロに行くと実相寺監督による作品の写真が並び、テレビでも追悼番組が流れるのを見て「監督はもういない。でも作品は、ずっと残る」のだと感じる。監督を弔う気持ちが彼女にも沸いたのだろう。撮影現場で西島秀俊が寒くないようにと上着をかけたりおんぶしてくれ、スタッフは実相寺監督や『ウルトラマン』の話をしてくれた。誰かに「風花がんばったね。監督にお芝居見せてあげたいね」と言われた時は泣きそうだったという。また、役柄に必要だったお手玉を根気よく教えてくれたやさしいおばちゃんが、のちに監督の奥様だと分かったことも明かしている。

はるかぜちゃんにとって忘れらない作品となった「昭和幻燈小路」で西島演じる牧が見た“幻の昭和”に、実相寺監督がいるような気がするという。「今も、お芝居しています。あれから6年たったけど、まだお仕事しています」「監督の遺した脚本、まだずっと何度も再放送されて、今日もまたテレビでやってたんですよ」「光子、大きくなりましたよ」と天国に向けて伝えていた。

この秋、9月3日より公開された映画『みつばちマーヤの大冒険』でマーヤの吹き替えを担当したはるかぜちゃん。舞台でも活躍しており12月21日から始まる『fragment edge No.5「プリンセス・アジェンダ」』にも出演する。実相寺監督もその成長ぶりを微笑ましく見ているだろう。

出典:https://twitter.com/harukazechan
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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