怖い話で知られるタレントの稲川淳二がラジオ番組で“怪談とダイエット”の関係を語った。彼の怪談を2~3回聴いた女性は「2~3キロ体重が落ちる」というのだ。それにはホラー映画とは違った“怪談”の内容が関係しているらしい。
『MYSTERY NIGHT TOUR 2014 稲川淳二の怪談ナイト』を開催する稲川淳二が、福岡の住吉神社能楽殿で3days(10月11日~13日)の公演を行う。その宣伝も兼ねてFM FUKUOKAのラジオ番組『MORNING JAM』に生出演した。
ゲストの稲川淳二にちなんでリスナーに募集した怖い話の中には、家族に関するものも少なくない。その1つは、ある女性の父親に起きた不思議な話だった。
お爺さんの葬式に家族で列席した時に、父親がなぜか突然立ち上がれなくなり、皆で心配すると「わしは全然大丈夫だよ」と笑顔で答えた。その後も立ち上がれずに両脇を抱えられるようにして食事の席に着いた父親は、アルコール類は一切飲まないはずなのにビールを手酌で飲み出すではないか。母親も「あんたはお酒を飲めんやろうもん」と呆れるが「体を消毒しよるだけたい」と平気な顔だ。
その日は、他に異常も無く布団で寝たが、翌日起きると、父親はいつものように立って歩けるようになっており、「葬式は?」とまったく覚えていない。後でおばさんから聞いて分かったが、お爺さんは足が悪くて杖を突いて歩いており、お酒が好きで「体を消毒しよるだけたい」が口癖だったという。親戚の間では「お爺さんが最後にあいさつに来てくれたんだね」、「最後に一緒に食事ができてよかった」と温かい空気が流れた。
稲川淳二はこのエピソードを聞いて、「怪談というのはホラー映画のように怖い話ばかりではない。僕の話を聞いた人々からも『ふるさとのようだ』という言葉をいただくことがある」と語っている。
その稲川自身も家族に関する不思議な体験をしている。すでに亡くなった母親が、まだ病院暮らしをしていた時のことだ。ある日、母は稲川に「ちいちゃん死んだんだね」と話しかけてきた。ちいちゃんとは稲川の妹である。
妹もやはり病気で入院しており、母は3日前から「ちいちゃんが来て、病室を歩いて回っていたが、何も話しかけてやれなかった」というではないか。そして「3日目に、ちいちゃんが私の顔を見て『おかあさん、私、死んじゃったの』と言った」その日に妹は亡くなっていた。
稲川はその体験を振り返り、改めて「怪談には不思議な話はあるが、怖いのではなく心に染みるものが多い」と説明した。さらに彼は「僕の怪談を2~3回聴いた女性は体重が2~3キロ落ちちゃうんだ。そして3回目くらいから肌がキレイになる」と明かすが、怪談による心への影響が関係しているのかもしれない。
「おっかけみたいにして、ずっと公演についてくる女性もいて、『あの人、最近、キレイになったな~』なんて思うこともある」というから、稲川淳二の怪談がダイエットや美容に良いと感じている女性もいるのではないか。ただ、これは稲川による体験談なので実際の効果は定かではない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)