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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】病気の息子を医師に診せず死なせた母親に3年の実刑判決(カナダ)

医学的治療を嫌悪し自然治癒を試みようとした母親。しかし感染症を起こした息子は帰らぬ人となってしまった。今月18日、「適切な治療をしていたのならば助かった命であり、耐え難い苦痛のなかで死に至った」と判事はこの母親に3年の実刑判決を言い渡した。『CBC.ca』『CTV News』『Inside Edition』などが伝えている。

カナダのカルガリーに住むタマラ・ロヴェット(48歳)の息子ライアン君は、2013年3月2日にわずか7年の人生を終えた。

ライアン君は病院での適切な治療が必要とされたが、タマラは息子にたんぽぽ茶やオレガノ油を与えるなどして10日間ベッドに寝かせきりにし、その間は一度も医師の診察を受けることがなかった。

2013年3月2日、自宅アパートの床で倒れたライアン君の呼吸が止まっていることに気付いたタマラは、911通報した。しかし救急隊員が到着した時には、ライアン君はすでに息絶えていたという。

今年1月に過失致死の罪で有罪判決を受けたタマラは、法廷で「息子は風邪かインフルエンザにかかったと思っていた」と発言していた。しかしライアン君はリンパ節が腫れて耳垂れであふれ、目には黄疸症状が現れ、連鎖球菌性咽頭炎、髄膜炎、肺炎を患ったうえに臓器不全に陥っていたことを医師が証言し、「診察を受けていれば抗生剤投与での治療が可能であった」とも述べた。

法廷でタマラは涙を見せ、「時を戻せるのなら、今すぐにでも息子を病院へ連れて行く。無知な私がしたようなことを、どうか他の親は子供にしないでほしい。自分が許せない」と反省の言葉を口にし、自身の過ちを認めた。

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