海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】他人が出す音に異常な嫌悪を感じる「ミソフォニア」に苦しむ男性(米)

11年前のことだった。当時30歳だった彼はこれまでにも自分のことを「何かが普通と違う」と感じていたようで、インターネットでいろいろ調べて行くうちにミソフォニアという言葉に行きついたという。

そこで怒りが湧かないように、音楽を聴いたりテレビを見たりヘッドフォンをすることで対処する方法を学んだ。しかし一般的にミソフォニアという言葉を知る人はあまりおらず、デロルさんの障害を他人が理解することは非常に難しかったようだ。

デートをしても食事中の相手の咀嚼音が気になって関係を続けられなかったり、また袋をガサガサと開ける音にも我慢ができないため、映画館は10年以上も行っていないとのことだ。そのためパートナーができずにいたが、現在は職場で知り合った男性でLGBTのカート・ヴィンさん(Kurt Vin、41)と交際中で2年ほど一緒に暮らしている。

カートさんはデロルさんの障害を理解しており、食事の時や雑音を出さざるを得ない時は前もってデロルさんに伝えるそうだ。それによってデロルさんはヘッドホンをつけるなどして、雑音を聞こえないようにしている。

現在もデロルさんは自分の症状と向き合いながら、より良い状態を保つための方法を学んでいる。そして自ら抱えるミソフォニアに関して、より多くの人にこの障害のことを知ってほしいと話している。

ちなみに『Harvard Health Publishing』では、ミソフォニアについてヘッドフォンや耳栓を使い不要な音を減らしたりする方法や、認知行動療法などの治療である程度は症状が改善することに成功したと報告している。

画像は『Metro 2019年8月7日付「Man with extreme hatred of chewing noises cuts off ties with relatives」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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