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writer : ac

【海外発!Breaking News】筋萎縮性側索硬化症(ALS)で人工呼吸器を付けた48歳コーチ「教えることこそ私の薬」

マイケル=アン・ラッセルJCCでフラッグフットボールのコーチをしている。発話による会話はできないが、「Mo Steel」の元メンバーでアシスタントコーチであるアリエル・フィッシュマンさん(17)がジェフさんの唇の動きを読み取り指示を送る。

ジェフさんの教え子であるアリエルさんは、「Mo Steel」時代のことを次のように振り返っている。

「あの当時、コーチは手が麻痺して身体も疲れていたと思います。でもどんな状態であっても必ず錬習にやってきたのです。そんなコーチを見ていたら自分たちが疲れたとは言えませんでした。他のコーチからは学ぶことができないことを、身をもって教えてくれたのです。」

さらに「Mo Steel」元プレーヤーのリンジー・ウェインガードさん(16)も「コーチがALSを発症したことに対して不満を言うのを聞いたことがありません。コーチはいつも『病気でも、君たちがいるから頑張ることができる』と話してくれました。その言葉に私たちがどんなに奮い立ったことか…。コーチからはどんな逆境にも負けず、とにかく精一杯やること、『自分にはできない』と途中で諦めず限界に挑戦することを教えてもらいました」と語った。

ジェフさんは7月、肺炎を患い病院の集中治療室に入院することになったが、それでも「自分は‟戦士”だ。9月にはコーチに戻る」と宣言したそうだ。

そんなジェフさんの人生を『PEOPLE.com』では追い続けているが、ジェフさんは以前のインタビューでこのように明かしていた。

「私は人をインスパイアするために生かされていると思っています。教えることこそ私の薬。目的があるから前に進むことができるのです。だからコーチを辞めることは考えたことはありません。もちろん私にも、いい日もあれば悪い日もあります。でも決して文句を言わず、今の自分があることに感謝して生きたいと思っています。」

『PEOPLE.com』によると、ALSと診断された50%の患者が3年後には亡くなり、10年の生存率は10%に過ぎないという。しかしジェフさんはそんな数字は気にしない。

「医師には余命2~5年と言われていますが、アクティブでいることで長生きしてみせますよ。」

そう語る‟戦士”ジェフさんの闘いは、今も続いている。

画像は『PEOPLE.com 2019年8月15日付「‘Warrior’ with ALS ‘Is Not Going to Stop’ Coaching Kids — Even Though He Can No Longer Speak」(PHOTO:BRIAN SHARPE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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