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writer : ac

【海外発!Breaking News】左手のない女子サッカー選手「手がないことは特別ではない。決して諦めないことが大切」<動画あり>

「サッカーは私の全て。でもサッカーを通したこんな出会いこそ価値がある。ジョセフ! あなたは私の人生の新しいヒーローよ」と言葉を添えていた。

2か月後の6月1日、それまでにも何度か顔を合わせていたというジョセフ君とカーソン選手が再び球技場で会い、左腕と左腕をタッチした。この写真が今月中旬、サッカーコーチのベッキー・バーリーさんによってTwitterに投稿され、世界中を駆け巡った。

ハンデなど感じさせないカーソン選手だが昨年、NWSLのインタビューでは次のように語っていた。

「幼かった頃、家の中では『できない(can’t)』と『ノー(No)』は禁句だったのです。楽ではありませんが、それが私の闘争心に火をつけました。手がないことが特別だという環境ではなく、それが普通であると教えられて育ったのです。『絶対諦めない』『絶対やめない』という心意気があったからこそ、私はプロとしてやってこられたのです。もし諦めていたら、自分を情けなく思うでしょう。それは私の全てである両親や家族を裏切ることになるのです。」

「それは時に困難で、もちろん不調の時もあります。でも私はいつも周りの人に支えられ、愛されてきました。それが私の向上心や頑張りに繋がったのです。だから決して諦めず、自分は劣っていると卑下しないことです。素晴らしい人々の中に自分を置いて、自分らしく生きることが大切なのです。」

「プロのサッカー選手になって『自分が子供たちの手本になることができる』と気づいたのです。それは私の特権であり、誇りです。自分が多くの人にポジティブな影響を与えることができるということは、幸せなことだと思うのです。」

そして先ごろ行われた『USA TODAY』のインタビューでは、ジョセフ君についてこう述べている。

「ジョセフにとって私は人生の先輩かもしれません。でも彼の存在は私にとっても特別なのです。私は小さなジョセフの心の声を感じることができます。幼かった頃は左手がないことで辛い思いもしましたが、でもそれは自分のことや世界のこともよくわかっていなかったからだと思っています。ジョセフに知って欲しいことは、人から『あなたは普通と違う』と言われても気にしないで欲しいということです。人と違うかどうかは自分が決めることであって、自分の志次第で道は開けるのです。ジョセフとは一生の付き合いができればと思っています。」

マイルズさんはそんなカーソン選手を心から尊敬しており、「彼女が人と違うのは“手がない”からではなく、“常に最善を尽くそうと努力する”―その一途さあってこそなのです。私たちはジョセフにも彼女と同じように高い志を持って育ってほしいと願っています」と明かしている。マイルズさんは大好きなカーソン選手の名前の入ったユニフォームを着て、これからもできる限りチームの応援に足を運ぶそうだ。

豪ウィメンズリーグ「ブリスベン・ロアーFC」でもプレーしていたカーソン選手が今後どのような活躍を見せてくれるのか、ますます目が離せない。

画像は『Becky Burleigh 2019年7月20日付Twitter「We need more of this in our world. RT to spread joy. Thank you @Cars_Pickett16 !」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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