エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『あなたの番です』“袴田吉彦”似のあの人も犠牲に 泥沼化する様相が『マジすか学園5』思わせる

あいりは母を過労で死に追いやった父を憎んでおりナイフで刺そうとする。浮田はそれを止めようとして足を負傷するのだった。

あいりを前科者にするわけにはいかないと先に帰らせ、西尾が経営するリサイクルショップに1人残った浮田はトイレで何者かに殺されてしまう。

久住は302号に暮らすヒロイン・手塚菜奈(原田知世)が書いた元夫「細川朝男」の名前を引いており、菜奈と夫の手塚翔太(田中圭)から「冗談で書いたのだから絶対に殺さないで」と念を押されていた。

ところが久住は浮田の死を知って「やらなければ自分がやられる」と思い詰め、細川朝男が働く会社の倉庫に現れてナイフを突きつける。細川に「私を殺しても何の解決にもならない」と説得されて、一旦はナイフを手放し泣き崩れる久住。しかし、細川がエレベーターに乗ろうとして扉が開くと本体がなく暗闇が広がっていた。仕込んでいた久住は彼を追ってきて「エレベーターの修理点検一筋20年!」と叫びながら細川を突き落とすが、足をつかまれて一緒に奈落の底に落ちていったのである。

一方、マンションでは202号に住む理科系女子大生・黒島沙和(西野七瀬)が、手塚菜奈と402号に夫婦で暮らす専業主婦で住民会会長の榎本早苗(木村多江)を前に、これまでの情報と難解な数式により「誰かがウソを言ってるんだと思う」「交換殺人という推理も破綻してるかも」「殺す順番は関係ないのでは」と分析しており、真相は思わぬところにあるのかもしれない。

ますます人間関係が複雑に入り組み犯人が絞れず、事件は泥沼化するばかりだ。そんな絶望感漂う展開は、同じ秋元康原作によるドラマを彷彿とさせる。

2015年8月25日より放送された島崎遥香主演による『マジすか学園5』である。『マジすか学園』シリーズのなかで唯一「女子高生とヤクザの抗争」を描いた本作は過激な内容から第2話まで地上波放送して、残り10話を動画配信サービスHuluで限定配信している。

主人公である馬路須加女学園ラッパッパ部長・ソルト(島崎遥香)が反社会的組織・竜頭組に捕らえられた激尾古高校看護科の総長・アントニオ(山本彩)を救い出すため竜頭組のチンピラを痛い目に遭わせる。ところがその後、ソルトは夜道を歩いているところ何者かに銃で撃たれて命を落とすという衝撃的な幕開けで抗争が始まるのだ。

女子高生たちがヤクザやチャイニーズマフィアと戦うなか次々と殺されていく展開はコンセプトこそ違うが『あなたの番です』に似ており、秋元康らしい「リアル」のこだわりを感じさせる。

ちなみに『マジすか学園5』では、ソルト亡き後のリーダー格として活躍するラッパッパ四天王のおたべ(横山由依)の父親であり抗争相手の明智総業専務・義宗壮介役で袴田吉彦が出演している。「血がさらさらになる」と玉ねぎを丸かじりする強烈なキャラクターながら、物語の途中でチャイニーズマフィアに殺されてしまう。

『あなたの番です』でも袴田吉彦の出番が無くなるのは寂しいが、『マジすか学園5』のように絶望的なものではなく少しは希望を感じられる展開に期待したい。

ちなみに『【公式】あなたの番です』SNSには、「まさか久住さんが死ぬとは。浮田さんが殺された時泣いてしまった」「お前も一緒に落ちるんかい」「なんかつまんないです…まだ死んでほしくなかったです」「衝撃すぎた まだ全然謎が解けない」「難しい…誰が何をどう操っているのか! 面白い!」などの反響が寄せられている。

画像は『【公式】あなたの番です 2019年4月22日付Instagram「ブータン料理店でアルバイトをするシンイーちゃんと常連客の久住さん前室2ショット」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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