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writer : ac

【海外発!Breaking News】唯一動かせる口で折り紙を折り、作品を売る男性「信じればできないことはない」(中国)<動画あり>

友達から古いコンピュータを譲り受けた23歳の頃だったという。

そして24歳になったガオさんは、障がいを持つ友人に誘われ、大道芸人として山東省済南市で5か月を過ごすという思い切った行動に出る。友人の歌に合わせてガオさんが折り紙を折るというものだったが、そこから800キロ離れた浙江省杭州市に場所を移した直後、冷たい雨が降る路上で寝たことが原因で高熱を出し、帰宅を強いられた。

この件以来、ガオさんは両親のそばを離れることなく暮らすようになった。しかしガオさんは、両親に経済的負担をかけたくないという思いからネット通販大手の「淘宝(タオバオ)」に出店し、折り紙の作品を売り出すようになった。また中国で人気のアプリ「快手(Kuaishou)」に動画の投稿もしており、2017年からはある会社の求人情報をネットに掲載するアルバイトも始めた。同年12月2日には3分34秒で折り紙のボートを作る偉業を成し遂げ、ギネス世界記録に登録されている。

ガオさんの母親は「洋服を買おうと思っていた時に、ガオからお金をもらいました。自分で動くことすらできないあの子が、仕事をしてお金を稼ぐことができるようになるなど、考えもしませんでした」と嬉しい悲鳴をあげている。

中国障がい者連盟(China Disabled Persons Federation)によると、2010年に行われた国勢調査では中国国内に8500万人以上の障がい者が暮らしているということだが、ガオさんのようにメディアに登場する障がい者は数えるほどしかいない。「信じればできないことなどない」と力強く語るガオさんは障がい者が広く活躍できる社会を目指しており、自分の夢についてこのように明かした。

「障がいを持つ友達がお金を稼ぎ、幸せになれるよう、手工芸品の小さな工場を作るのが夢です。それにスピーチの仕方も学びたいと思っています。多くの人に自分のことを知ってもらって、努力することの大切さを伝えていきたいのです。」

ちなみに2017年には、盲目で聴覚障がいのある英国人バックパッカーが17年間で125か国を旅したことが伝えられ話題となった。

画像は『South China Morning Post 2019年5月18日付Facebook「This man may have been born with a severe disability, but he’s able to do something few can: make origami with his mouth.」』『South China Morning Post 2019年5月18日付「Meet the Chinese man making origami with his mouth and money for his family」(Photo: Gao Guangli)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

売りに出されているガオさんの作品(画像は『South China Morning Post 2019年5月18日付「Meet the Chinese man making origami with his mouth and money for his family」(Photo: Gao Guangli)』のスクリーンショット

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