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writer : ac

【海外発!Breaking News】汚れた座席への苦情で逮捕された乗客 「悪いのはフロンティア航空」と訴訟へ(米)

ロゼッタさんの言い分とは全く違うようだ。フロンティア航空はメディアに対して次のような声明を出している。

「CAは謝罪し、座席周辺が掃除できるよう2人に機内前方か後方のどちらかに移動するようにお願いしました。また『全員の搭乗が終わって席が空いているようだったら、座席を移動するよう手配します』とも伝えています。娘さんにはクリーナー用品をお渡ししたうえで、『汚れを洗い流すのに洗面所を使ってください』と伝えました。しかし母親はこの対応に不満だったようで、手に負えないほどの攻撃性を見せたことから、CAが2人を降機させる決断を下しました…。我々は乗客や乗務員の安全を第一に考えております。」

だが、これにロゼッタさんは「CAは自分で掃除をしようなんて気は全くなかったと思います。それに『座席を変わっていい』なんて一度も聞いてもいませんよ」と真っ向から反論している。そしてこのロゼッタさんの主張を後押しするかのように、同機に搭乗していたニッキー・ニコールさんはFacebookで次のように述べた。

「女性が座席のクリーニングを頼むと、CAは『自分の仕事ではないから』と言ってクロロックスワイプ(除菌ウェットティッシュ)を手渡していました。『手を洗うのにトイレにある洗面所を使ってもいい』とも言っていました。女性が『他人の嘔吐物の掃除はできない』と拒否すると、CAは『わかりました。あなたの態度は目に余るし、今夜は私たちと一緒に飛ぶ必要はありません』と言って女性に降機をお願いしたのです。でも女性は『それはできない。仕事もあるし、2人のチケットに700ドルも払ってるんだから』と反論していました。」

「実は私たちの座席の前の3列は空席だったんです。CAは2人を違う座席に移動させ、他の従業員を呼んで嘔吐物を掃除させることもできたはずです。」

「そのうち警備員が呼ばれましたが、女性が降機に応じなかったため警察も呼ばれました。女性は最後まで首を縦に振ることはなく結局、乗客全員が降機させられました。女性は14歳の娘が泣き叫ぶ目の前で、手錠をかけられ連行されたのです。こんな扱いをするなんて、フロンティア航空は完全に間違っていますよ。」

また同機を利用した“Lynette Lipke”さんもFacebookでその時の様子を明かした。

「床と座席に嘔吐物があったので、CAは女の子にクロロックスワイプとゴム手袋を渡していました。女性は席を移動できないか尋ねていましたが、CAは空席があるにもかかわらず嘔吐物がある席に座るように告げていました…。結局警察が介入することになり、飛行機が離陸したのは午前2時30分でした。警察官は『あなたの主張は理解できる。でもフロンティア航空があなたの降機を要求している』と言っていましたよ。もう二度とフロンティア航空を使いません。」

ロゼッタさんは軽犯罪法違反で逮捕され、刑務所で12時間を過ごした。その間、14歳の娘は一時的に保護拘置下に置かれていたという。ロゼッタさんは「娘は私が警察に手錠をかけられ連れていかれる姿を見ています。とても悲しいことですし、屈辱的な思いでいっぱいです。釈放後は1000ドルを払ってデルタ航空で帰路につきました。フロンティア航空からはチケット代の700ドルが返金されましたが、到底納得がいきません」と怒りが収まらない様子で、弁護士を雇い民事訴訟の手続きを進めている。ラスベガスでの初出廷は6月を予定しているという。

画像は『ABC11 WTVD 2019年4月25日付「Durham woman arrested in front of daughter on Frontier Airlines flight after complaining about vomit in seat」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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