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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】外科医の母親、がんで苦しむ娘を窒息死させるも実刑免れる(ベルギー)

自宅でエリンさんの意識を朦朧とさせる薬を投与した。その後、メルナスはエリンさんの口と鼻の上にビニール袋を15分ほどかぶせ続けて窒息死させた。

その直後、メルナスは友人に電話で自分がしてしまったことの始終を告白し、車に乗って自宅を離れた。すぐに友人が警察に通報したことで、1時間後に道端でタイヤがパンクした車に乗っていたメルナスの身柄を警察官が拘束した。その時、メルナスは「死のうと思って橋に車を突っ込んだ」と話していたそうだ。

またメルナスは法廷で「当時の私は死んだも同然の状態でした。そして患者によく処方していた薬を持ち出していました。この時、私と娘は死ななければならないと思っていたのです。こうすることが全ての解決につながると思っていました」と語っている。

しかしエリンさんの父親でメルナスの元夫スティーブン・パンズさん(Steven Pans)によると、エリンさんは年を重ねるごとに病気と向き合うことができるようになっていたという。また、痛みが酷いときでさえ死にたいという意思表示をしたことはなかったと主張した。

今回の裁判で、検察側ではメルナスを懲役26年とし刑務所への収監を求めていた。しかし、メルナスの弁護士であるジェフ・ヴェルマッセン氏(Jef Vermassen)は「今回の事件は親が子供を愛するがゆえに至ってしまったもので、彼女にとって唯一の犯罪です。彼女は自分の罪の重さをよく認識しています」と訴え、執行猶予を求めた。その結果、執行猶予5年の判決が下されたが、他にも精神的なサポートを受けるように言い渡された。

メルナスは判決後、「自分に再度人生をやり直す機会が与えられるとは思ってもみませんでした。これからはしっかり歩んでいこうと思います。もし時間が戻せるなら、こんなことは決して起こらなかったことでしょう。私は人殺しになんかなりたくなかった。そしてエリンの父であるスティーブンの心の痛みを感じるとともに、彼にとって私が彼の最愛の娘を奪ってしまった相手だということも十分理解しているつもりです」と明かしている。

画像は『Mirror 2019年3月25日付「Doctor who suffocated cancer-stricken teen daughter with plastic bag avoids jail」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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