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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】脳梗塞を克服した英国人女性、ロシア訛りの英語を口にするように

その後はドイツ人訛りの英語になった。脳梗塞から約5年経った現在、「もう二度とリバプール訛りは戻ってこない」ということを受け入れなければならないと覚悟しているローズさんは、これまでの状況を次のように話している。

「最初は誰ともコミュニケーションができず、とても苛立ちました。人と話すのが好きな私ですが、脳梗塞後は周りの誰も話しかけてこなくなったんです。きっと私が理解できないと思ったんでしょう。とても孤独でした。会話能力が戻っても、ロシア訛りになったりして…。でも、どうしても会話能力を改善させたいと思い、Stroke Association(脳卒中協会)に参加してサポートを受けて以来、会話能力は改善しています。今は人と話すと、みんな私が脳梗塞でこのようになったと理解してくれているので、我慢強く聞こうとしてくれます。もう一度話せるようになるなら、リバプール訛りが戻らなくても構いません。」

今のローズさんは地元グループでボランティアをしたり、マージーサイド州全体の慈善サービス活動に参加したりしている。これまでのローズさんを支えてきたのは、2人の娘とマージーサイド州の脳卒中協会「Life After Stroke Group」だそうだ。脳卒中後のショックは患者の感情にも大きなインパクトを与えることから、同協会では患者のサポートを行っており、ローズさんにとって協会に参加して人と話すことは、大きな救いになっているという。「もう一度話せるようになりたいという、強い意思を持つ私の背中を押してくれる心強い存在」と語るローズさんの会話能力が、今後更に改善するのを願うばかりだ。

画像は『Liverpool Echo 2019年3月9日付「Scouse mum regains speech after stroke – but is shocked when her accent turns Russian」(Image: Rose Griffith/Stoke Association)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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