男が逃げようする際も力強くバナナを投げつける様子が捉えられている。警察が駆けつけた時に男は既に逃げ去っていたが、キムさん夫婦に怪我はなかった。
実はキムさん夫婦の店に強盗が入ったのは、今回で4度目とのことだ。夫婦は1974年に韓国からカナダに移住し、1979年にバリー市内で店を開いた時に3人の強盗が押し入って来たという。
この時、強盗はライフル銃を持っており、天井に向けて何発か撃ち放った。だがイクスさんは銃を掴み取り、強盗が逃走しようと乗った車のフロントガラスを叩き割ったそうだ。この時の強盗は事件発生の30分後に逮捕されている。
お互い69歳になる夫婦は強盗に怯むことがないものの、イクスさんは「でも今回のことは、正しい選択とは言えないと思っています。本来なら私は妻を守らなければならないし、店も稼ぎも守らなければならないのですから」と明かした。
調査にあたっているピール地区警察でも、強盗に遭った際に今回のような対応は勧められないとしている。また、今回の件について「この強盗は痛い目を見たことによって、良い教訓を得たと思いたい。もしあなたが店から何か盗もうとした時、カウンターにバナナがあったら、ただでは済まされないでしょう。たとえパンを少し盗んだだけでもね」とジョークを交えて話している。
画像は『Toronto Sun 2019年2月4日付「WARMINGTON: Store owner fends off robber with bananas」(Craig Robertson, Toronto Sun)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)