海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】複数のペットを飼育放棄した女 10年の飼育禁止令も、判事「犬は飼ってもいい」(英)

最大6週間も餌を与えられず放置されていたようだ。

「うさぎ小屋には猫用のトイレもなく、3つのトレーの1つには腐った餌が入っており、2つは糞尿まみれでした。生後4~5週とみられる仔猫らは、メッシュのドアに爪を立てて小屋から出たいと言わんばかりの様子でした。仔猫らはみな痩せ細り、汚れて濡れていました。キャラバン内も悪臭が凄まじく、酷い状態でした。ここで発見された猫たちも極度の栄養失調に陥り、慢性的な目の問題や歯肉炎を患い、耳ダニがわき毛並みは荒れ、部屋同様排泄物にまみれていました。ペットたちは新鮮な水や餌も与えられておらず、2羽の鶏はうずくまって病気になっているようでした。獣医によると鶏も、少なくとも7日間は満足に餌を与えられていないとのことでした。アヒルも同様の状態でしたが、死んでいた2羽に関してスミスは『飼っている犬のうちの1匹に攻撃されて死んだ』と話していましたが、死骸は放置されたままでした。こうした状況は一日では起こり得ないし、同時に容易に避けられることができた事態だと感じました。犬以外の生きていたペット全てをSSPCAのバンで運び、保護しました。」

アリソン捜査官が語ったところによれば、犬だけは19匹とも健康状態は良好だったという。今年2月5日にアバディーンの州裁判所に出廷したスミスは、ペットに適切な食事や環境を与えず、獣医にも診せず、不潔な状態でペットを飼育放棄していた罪5件を認めた。しかしスミスの弁護人は、次のように擁護した。

「依頼人とパートナーはもともと2匹の猫を飼っていた。しかし敷地内に野良猫が入り込み仔猫を産んで放置した。その後は次から次へと猫が子を産み、数が増えたようだ。依頼人のパートナーは仕事を失いうつ状態になっており、一日中ベッドの中にいる。そのため依頼人は4歳、5歳、9歳という幼い3人の我が子を含め、犬猫やアヒル、鶏など全ての世話をしなければならなくなった。依頼人は自分が間違ったことをしたことを認めており、SSPCAの訪問を受け、ペットを引き取ってもらえたことに安堵しているようだ。自ら助けを求めてSSPCAに連絡しなかったのは、他にしなければならない用事で忙しかったからであり、当時19匹飼っていた犬も今は8匹しか飼っていない。今後は6匹に減らすつもりだと依頼人は話している。」

法廷では、スミスの無責任な飼育放棄に対して、検察側が全ての動物を飼育禁止にするよう判事に要求した。しかし判事はこれを拒否。犬以外の動物飼育を向こう10年間禁ずることをスミスに命じ、6か月後の8月6日の出廷を命じた。スミスには、半年先の法廷で犬をどのように飼育しているかを問われると同時に、最終的な判決が下されることになるという。

しかし、多くの動物の世話を満足にしていなかったスミスが、犬だけは飼育を許可されたという事実に疑問を抱く人も少なくない。このニュースを知った人からは「よくもそんな残酷なことができるわね」「なんでこんな奴にまだ犬の飼育を許可するんだ!」「どんな動物でも一生涯飼育禁止にするぐらいの判決を与えるべき」「犬を飼っていいと判事が許可したことに驚かずにはいられない」「人間に対しても動物に対しても、法律をもっと厳しくすべきだ」といった声があがっている。

画像は『Evening Express 2019年2月7日付「North-east woman admits ‘disgusting’ neglect after five cats left to die」(Scottish SPCA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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