海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】配達先で犬に噛まれ指を失った郵便配達人に飼い主、「不法侵入」と反論(英)

ナイジェル・ピルキントン検察官はエマをこのように糾弾した。

「被告は郵便配達時に飼い犬がどのような反応をするか知っていたにもかかわらず、何の対応もしなかったために今回の事故が起こった。被告は配達人が私有地へ不法侵入したと主張したが、郵便を届けるために配達人は門を通って敷地内に入らなければならず、このケースにおいても配達人は他人の私有地へ入る権利があると言える。つまり法に基づき不法侵入を問うのではなく判例法を重視した一例として、私有地へ入る郵便配達人は保護されなければならないのである。これは彼らが攻撃を恐れることなく、ドアに設置されている郵便投函口に指を差し入れることができるようにしなければならないというものだ。」

今回の裁判では、エマは抑制のきかない危険な状態で犬を飼い、怪我を生じさせた罪で有罪となった。エマは住宅保険やペット保険にも加入しておらず、損害賠償金を全く得ることができなかったキースさんは裁判所前でこのように心情を吐露した。

「私は手紙を投函していただけだったんだ。投函口にうまく入らなかったので手で押してドアの中へ入れようとしたら、犬が噛みついたんだ。あの女を擁護すべきことは何一つないから有罪判決を期待していたけど、今回正しい判決が下されて満足しているよ。あの女は犬の飼い主なんだから、きちんと責任を持つべきだ。」

「事故の後は、仕事をする気にもなれずに家の中にいたけど、一旦外に出たらまた自信を取り戻せるようになって、今はそんなに落ち込んでいないんだ。でもトラウマ的経験だったから、今でも犬を見ると恐怖を感じるよ。まぁあんな経験した後じゃ、そうなるかなとは思ってたことだけどね。あの地域にはもう配達はしていないけど、今でも郵便配達はしているよ。」

なお、エマの判決は3月に下される予定とのことだ。

画像は『The Sun 2019年1月31日付「POSTIE PANIC Postman has FINGER torn off by a Staffie as he pushes letter through door」(Credit: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』『real fix 2019年2月1日付「A postman had his finger bitten off by a dog as he pushed a letter through their box」(Image:SWNS/REALFIX)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

スタッフォードシャー・ブル・テリアに噛みつかれた郵便配達人(画像は『real fix 2019年2月1日付「A postman had his finger bitten off by a dog as he pushed a letter through their box」(Image:SWNS/REALFIX)』のスクリーンショット)

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