エンタがビタミン

writer : tinsight-takazawa

【エンタがビタミン♪】広島交響楽団 音楽総監督・下野竜也氏「ベートーヴェン交響曲第7番はロックの原型」音楽の力で平和に貢献を

「音楽家は平気で“音楽で”と言いますけど、そんな簡単なものじゃないんだなというのは、最近身に沁みているところです」と話しつつも「だけど、僕は信じています。やはり音楽に何かの力はあると思いますし、もちろんクラシック音楽に限らず、ロックでもジャズでも歌謡曲でも演歌でも民謡でも、どのジャンルを問わず、いろんな人が好きな音楽で元気付けられたり慰められたり、音楽が必要とされるという時に良い音楽を提供できるように我々は努力していかなければいけないと思っています」と音楽の力や自らの役割について前向きに語った。

かねてから広島交響楽団のテーマ“Music for Peace”に共感してきた世界最高のピアニストの一人、マルタ・アルゲリッチ氏は「去る8月に私は広島交響楽団のMusic for Peaceという独創的なイベントに参加しました。人類の悲劇の記憶を鮮明にしておくことは極めて重要です。そしてそれを実現するために音楽が力強いインスピレーションを与えてくれるのです」と音楽が持っている力について明言している。

マルタ・アルゲリッチ氏

来年2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、戦後75年という節目の年。そして「第九」で「すべての人々は兄弟となる」と高らかに奏でたベートーヴェン生誕250年にあたる。下野氏は「“Music for Peace”は2020年に向かってプロジェクトが進行中です。クラシックをあまりお聴きになられないお客様にとっても楽しんで頂ける内容をご用意しています」「私たちもこの活動を通じてより素敵な演奏を皆様にお届けすること、そして何よりも音楽が平和への貢献の一つとなれるように、私たちも真摯にこの活動に参加していきたいと思います。どうぞご注目ください」と呼びかけている。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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